ゲルマン共通ルーン24文字(空白のルーンを含めると25文字)のユル/エイワズについて調べてみました。
ルーン占いでユルの意味は?
ヨーロッパで最も長生きだともいわれているイチイの木を意味するルーン。
その寿命の長さや有毒の葉や種子などの神聖な姿から死と運命を象徴するルーン文字であるようです。
ユルを読み解くヒント
【ゲルマン読み】 エイワズ(eihwaz)
【アルファベット】 Y
【意味】死と再生、転生、変化、破壊
ルーン占いでユルが出た時の解釈
終わることと始まること
このルーンに出会った日には、大きな変化が起こる時。
何かを捨てたり壊したりすることがありそうな予感です。
ぐるぐると思考が散らかって何を伝えたいかがわからなくなってしまいそうな時です。それは自分や他人との関係や進めている企画など、頭がこんがらがっている問題にいったん区切りをつける時だとのメッセージかもしれません。
書きかけの文章を無理にまとめようとするより今までの文章を思い切って消してみて、新しく真っ白な空間に改めて書き始めてみると、うまく伝えたいことがまとまるかもしれませんね。
変化を恐れない
もし何かの答えを知りたいときにこのルーン文字に出会ったのであれば、今は自分の内面の恐れや不安と向き合わなければならない時のようです。
今は不満かもしれませんが、何かの変化が必要なことにそろそろ気付かなくちゃねってことをお知らせしてくれているのかも知れません。
変化には精神的なものや肉体的なものなど様々な形がありますが、変化することを通して得られる柔軟性や精神力などのプロセスが、今後も困難を乗り越える力となる必要な経験なのだそうです。
ひと皮むける
終わりは同時にスタートでもあります。
このユルのルーンは、タロットカードの死神-DEATH-のカードに例えられることもあります。命乞いをしても、大金を払っても、必ずやってくる終わりという運命。
逃れられない終わりに囚われず、新しいスタートに目を向けるというようなカードでもあります。
終わることや叶わないこと思い通りに達成できなことを悲観せず思い煩わず、しっかり向き合って、灰から蘇る不死鳥のように新しいチャレンジをしていこうぜ、というポジティブな思いが必要なのかもしれませんね。
逆位置の場合は..
このルーンをひっくり返しても
見え方は同じですので、
逆位置は考慮しません。
終わりと再生と
私たちはいつしか、朝は必ず夜になると知り、いつか必ず雨が降ることを知り、その雨は必ず止むことを体験し学んでいきます。
楽しくてずっと見ていたいテレビも、深夜には終わってしまうことを学び。冷蔵庫のハムやチーズを食べると、夜ごはんのメニューが少なくることを学び。スマホやパソコンなど便利な機械も、いずれ充電が切れることを学んできました。
平和で穏やかな日も、台風や地震によって恐怖や不安に変わることを知り、その不安な日々からもまた笑顔で過ごせるようになることを経験してきました。
このルーン文字やタロットカードの死神の解釈に多く共通しているのは、どうにもならない状況の心の在り方を教えようとしてくれるということかもしれません。
解釈は死から(拡大あるいは縮小して)移り変わり、風邪を引いた時、面接に落ちた時、財布を無くした時、恋人から振られた時、好きなアイドルが結婚した時、福袋が売り切れて買えなかった時。
タロットカードやルーンを通じて占うと多くの場合、自分達の力ではどうしようもない状況やコントロールできない状況を悲観せずに、運命だと諦め気持ちを切り替えて次のチャンスに意識を向けるように諭されます。
このような解釈に触れていくと、辛い状況でも押し潰されない肉体的な準備や、精神面での発想の転換の必要性などを伝え、なんとかポジティブな光を見出そうとしている神官や歴史家、運命の解釈を請け負った占い師さん達の愛や覚悟や優しさのエネルギーを感じました。
死神さんからしたら「福袋の在庫とか知らねーよ」って感じかもしれませんが。
- イチイの木に運命や再生の意味があるのは、寿命の長い古いイチイの木の垂れ下がった枝が地面に接触し新しい幹を宿しているように見えると、木を神聖なものとして信仰するケルト人やゲルマン人が感じたからかもしれないということでした。
- 上向きと下向きの矢印のようにも見えるシンボルに上下の世界を繋げるという意味を持たせて、スピリチュアルな世界や冥界の死者とのコミュニケーションのような解釈もありました。
まだまだ謎の多い神秘の古代文字ルーン、面白いですね。
最後までお読み頂きありがとうございます!
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