タロット占いの最中、コートカードばかりが出てきて困った・・・なんて経験はありませんか?
キングとクイーンで何が違うの?とか
ワンドとカップでどう違うの?なんて、
コートカードに苦手意識を感じている方は多いと思います。
宮廷カードとも呼ばれるコートカードの人物達は、それぞれ性格や役割が違います。
そこで彼らの個性を楽に覚えられるようニックネームをつけて仲良くなりたいと考えました。
一般的なリーディングの解釈もまとめてみましたので、ご参考になれば幸いです。
コートカードをもっとよく知る
コートカードは4つのスートと4つの宮廷ランク(役職・地位)をかけ合わせた16枚のカードからなる人物カードです。
コートカードのスート4種
スートとはトランプのマーク(ハートやダイヤ)のようなもので、
・ワンド(棒)
・カップ(聖杯)
・ソード(剣)
・ペンタクル(護符、コイン)
の4種類があります。
コートカードのランク(地位)4種
そして宮廷カードの4種類の詳しいランクは以下の通りです。
①ペイジ
ペイジは人物カードの「最年少」です。
フレッシュで素直な遊び心を持ってそれぞれのスートの本質を探求しています。何かのスタート地点にいる時に良く出てきます。学ぶことはまだたくさんありますが、大きな可能性を秘めています。
通常は子供または若い成人を表していますが、心の若い人を指す場合もあります。
②ナイト
ナイトは「若い騎士」です。
ペイジよりもお兄さんのナイトは、4人共それぞれ馬に乗っている姿で描かれています。
リーダーシップの取れる前向きで行動的な青年で、35歳未満の男性を象徴すると言われています。
③クイーン
クイーンは「女王」です。
精神的に落ち着いた大人の女性で、それぞれのスートのエネルギーを内面的に保ち、表現します。愛情と包容力のある35歳以上の女性を象徴するといわれています。
④キング
キングは「王様」です。
成熟した大人の男性を表していて、スートのエネルギーを自信を持って表現し外側の世界での行動に活用しています。常に支配力と高い目標を持って行動していて、35歳以上の男性を表すと言われています。
宮廷カードの人物像を探ってみる
最年少のペイジ、馬に乗った騎士、女王、王様、それぞれの意味を比べてみると、このようになります。
- ワンド: 新しい自分や新しい希望を発見することに情熱をそそぐ
- カップ: 新しい感覚をつかもうと想像する
- ソード : 新しいアイデアや世界を知りたい
- ペンタクル: 新しい仕事やキャリアのチャンスを掴む
- ワンド: 衝動的で野心的なエネルギー
- カップ: ロマンティックで豊かな表現力
- ソード: 犠牲を払っても目的を達成する行動
- ペンタクル: ゆっくりだが整然としたアプローチ
- ワンド :野心的で楽観的な優れたアーティストやリーダー
- カップ:芸術的表現の出来るカウンセラー
- ソード: 感情よりも事実と論理からアイデアを生む
- ペンタクル:仕事と家庭のバランスを保つ母
- ワンド: 夢を叶える創造的なリーダー
- カップ: 親切な魂のヒーラー
- ソード: 客観的な裁判官、弁護士、政治家、権力者
- ペンタクルのキング: 金銭的支援や提供するCEO
スートのエネルギーを言語化してみる
コートカードの性質と大体のキャラクターが分かってきたところで、次はそれぞれの持つスートのエネルギーに注目してみます。それぞれのスートには意味や持っているエネルギーがあり、一般的には次のように表現されます。
・ワンド….情熱
・カップ….感情
・ソード….思考
・ペンタクル….仕事やお金
そこで、このスートのエネルギーを自分なりに分かりやすいように言語化してみました。
ワンド/wands
ワンドは木製の棍棒や杖を表し、
本能的欲求や生命力に関連しています。
情熱や喜び、興奮、冒険、創造的アイデアの衝動や探求を象徴します。
「やります!出来ます!やりたいです!」
カップ/cups
カップは聖杯を表し、
感情の領域に関連付けられています。
愛情や他者とのつながり、
心が求める夢や願い。
幸せな感情だけでなく、不満や悲しみなどを含めた人間の感情を象徴します。
「いかるは地獄、喜ぶは天」
ソード/swords
ソードは剣を表し、
知性や理性などの
精神的な領域に関連しています。
思想、論理、合理性やコミュニケーションを象徴しています。
「すべてお見通しだ!」
ペンタクル/pentacles
ペンタクルは護符や硬貨などを表し、
物質界に関連しています。
身体、仕事、環境などの実質的な利益や価値を象徴しています。
「しっかり、コツコツ」

※エネルギーの言語化は個人的な感想です
☆詳しい解説はこちらの記事をご覧ください
→スートの持つエネルギーを言語化してみた
いよいよコートカードにニックネームをつける!
コートカードには16の個性的なキャクターを当てはめることが出来ますが、その解釈や性質を全て覚えるのは、なかなか最初は難しいと思います。ギターの「Fコード」のように、ここで挫折した方の話もよく聞いてきました。
実際、私も彼らが出てき時に「あなた誰でしたっけ?」「どんな人でしたっけ??」と困惑した経験もたくさんあります。
ですので彼らを親しみを込めて、あだ名で呼ぶことにしました。
彼らの性格を表す最適なニックネームを自分なりに考えてみました。
ワンド | ニックネーム |
---|---|
ペイジ | わくわくコロンブス |
ナイト | 向上する活動家 |
クイーン | おちゃめなパフォーマー |
キング | カリスマベンチャー起業家 |
カップ | ニックネーム |
---|---|
ペイジ | 共感力おばけ |
ナイト | 愛と平和のロマンチスト |
クイーン | 千里眼の母 |
キング | 悟りを開いた住職 |
ソード | ニックネーム |
---|---|
ペイジ | クールな探偵 |
ナイト | 突撃戦士 |
クイーン | フェアな審査員 |
キング | シビアな博士 |
ペンタクル | ニックネーム |
---|---|
ペイジ | 頑張り屋の自然派ボーイ |
ナイト | 働く兵隊 |
クイーン | やりくり上手なセラピスト |
キング | サクセスした権力者 |

いかがでしょうか?
占う人それぞれにご意見があるかと思いますが、あくまでも”自分流”の解釈です。
ぜひ、あなたもあなたなりの人物像を捉えてこっそりニックネームをつけてみてください。コートカードに愛称をつけてあげると、親近感が湧いて、とても覚えやすくなると思います。
コートカードが出た時の読み方の解説
タロットカードを使う時、あなたの内なる声に耳を傾け、直感を大事にしながら正しいリーディングへと導く必要があります。
コートカードの性質を覚えても、実際に占いの最中にコートカードが出てきた時、「どういう風に読んだらいいのか分からない」なんてこともあると思いますが、一般的にコートカードは実際の①人物や②状況、③レベルや④性格を表している場合が多いといわれています。
コートカードの読み方が苦手な場合は、リーディングを開始する前に、コートカードに人、性格、状況の何を象徴させたいか?を決めてからシャッフルすると迷いなくリーディングできるかもしれませんね。
コートカードを読む時に意識したい、4つの特性をご説明します。
①身近な人物としてのコートカード
コートカードは質問者の人生に登場する人物、または登場しようとしている人物を表すこともありますが、質問者自身を示している場合もあります。
ですのでコートカードが場に現れた時には、それが質問者か、質問者が知っている誰かを表しているのかを検討してください。
コートカードの人物には男女の性別がありますが、必ずその性別を表しているわけではありません。
通常はキングは成人男性、クイーンは成人女性、ナイトはどちらかの性別の若者、ページはどちらかの性別の子供を表しますが、女性が「キング的」に社会的地位を求める場合や、男性が「クイーン的」に内面やお金の管理を求めている場合にはそれぞれの気質として現れる場合があります。
②状況やイベントとしてのコートカード
コートカードが人またはその性格の一部を表していない場合、それぞれのキャラクター的な意味を持つ状況やイベントを表していることがあります。
たとえば、ワンドのページが出た場合は、ワクワクする冒険のチャンスや、心躍る何かに熱中することを暗示しています。
または、ワンドのキングは、あなたが揺るぎない自信を持ち、人生の目標とビジョンを成熟させている状況を表現しています。
③成熟度としてのコートカード
コートカードは人物の年齢を表す場合もありますが、さまざまなレベルの成熟度を表している場合もあります。
通常はペイジよりキングの方が経験も多く洞察力に優れていますし、ナイトよりクイーンの方が慌てず攻撃的ではない安定した愛情を示すことができると言えます。
④自分の内面としてのコートカード
場合によってコートカードは、自分の完全な性格ではなく、自分自身の内面の一部を表すことがあります。
すでに表現されていたり、潜在的に表現を求めている自分の内面かもしれません。そして出会ったタイミングで、その感情を成長させるべきことを示唆しているのかもしれません。
たとえば、仕事占いで剣のナイトが現れた時、成功するには論理的で迅速なアプローチが必要であると考えていることを示している可能性があります。
私的コートカードの世界まとめ
諸説・ご意見ございましょうが、
目を瞑り自我を失くし集中し、
スートの世界に意識を巡らせ、
ワンドの世界で棒を握り、
カップの世界で杯を持たせてもらい、
それぞれのスートの象徴を手に取った時に感じたことを、勇気を持って言葉にしてみました。
ワンドの世界で棍棒に触った時、たしかに
「やる気と勇気、なぜか出来そうな気がする自信」が湧いてきました。
ペンタクルに触れた時は
「ゆっくりしっかりコツコツ頑張ろう」という気持ちも湧いてきました。
ソードに触れた時の「知的なコミュニケーションをとって理性的に考え判断したい」という感情は「全部お見通しだ」というセリフに上手く集約されたと思っています。
意外だったのがカップで、聖杯に触れると優しい「愛情」が溢れるものとばかり思っていたのですが、実際にイメージの中で触れた時の感情は”愛を求める”というよりは”怒りを捨てる”ような感情でした。
誤解を恐れずに言えば”クレームを回避する営業マン”のような目的のために相手を優先する感情が湧いてきたのです。
この気持ちを言語化するために仏教の六道を表す言葉「瞋(いか)るは地獄、貪るは餓鬼、癡(おろ)かは畜生、諂曲(てんごく)(人に媚びる)は脩羅、喜ぶは天、平かなるは人なり」の一部を引用しました。そしてカップの世界の「キング」を仏教の世界のご住職と考えさせてもらいました。

参考にしていただけたなら嬉しいです

最後までお読み頂きありがとうございます!