タロットカードは人生を変える? 〜運命に導かれた人々の変容の物語〜

人生を変えるタロット-アイキャッチ 心象タロット
くらげさん
くらげさん

タロット占いで人生を変えられるの?

占いやタロットカードに興味がある方なら、一度はそんな疑問を持ったことがあると思います。

テレビや雑誌でも占いの特集が組まれていますし、書店に行くと、タロット占い・タロットカード専用のコーナーが大きく展開されていることも多くなったと感じます。

「運命を変える」
「未来を予知する」

日常生活でそんな言葉を目にすることも多くなり、タロット占いや、タロット占い師に、「未来を教えて!」「 運命を好転させて!」そんな期待を持っている方が増えてきたように感じています。

また、タロットカードに興味があるけれど、本当に当たるのか、人生にどう活用できるのか?、なんて、どこか疑わしいと思っている方もいるかもしれません。過去にタロット占いを体験したことがあるけれど、何も変わらなかったよ、という方も、きっといらっしゃるでしょう。

この記事では、タロットカードが本当に人生を変える力を持っているのかどうかについて、実際に「タロットというツール」を活用して人生を好転させた人たちの事例を紹介しながら、様々な角度から掘り下げていこうと思います。

「タロットカードは、魔法の杖ではない」

結論を言えば、この記事を書いていて、タロット占いの魅力は「未来を当てること」だけではなく、「自分の内面を映し出す」ことでもあり、タロットカードは、人生を劇的に変える魔法の道具ではなく、人生をより良い方向に導くための強力なツールであると気付かされました。

くらげさん
くらげさん

占いを通じて、自分の思考のクセや無意識のクセに気付く人も多いですよね。

占気ユウ
占気ユウ

その気付きが、人生を変えるきっかけになることもありますね!

タロットカードは、決して未来を予知するだけの神秘的な道具ではなく、あなた自身と深く向き合い、内なる声に耳を傾けるための、最高の相棒になっていくと思います。この記事を読んだ後、あなたはタロットカードに対するイメージがガラリと変わるかもしれません。

あとで、タロットカードを「内省ツール」として活用する方法や、自分自身を深く見つめるための「内省スプレッド」もご紹介します。

さあ、タロットカードという魔術道具を、もっと有意義に活用するヒントを、探っていきましょう。

タロットカードで人生が変わった人々の物語

事例①内面に眠る思いを祈りにする

Aさんの場合

20代で2児の母親になり、忙しい日々、自分の時間が持てないストレスから、いつしか自己肯定感が低くなっていき、自分を責めることが増え、喪失感に苦しんでいたAさん。幼い頃からキリスト教徒でしたが、心身ともに、教会のイベントや活動へ参加できる状態ではなかったといいます。そんな時、偶然に出会った(タロットの知識はなかったが、宗教的な絵に惹かれて)タロットデッキを購入されました。

Aさんはすぐに夢中になり、毎日カードを引くようになりました。今までの人生で占いを信じたことがなかったので、引いたカードの絵と自分の知っているキリスト教の世界を照らし合わせながら、感じたイメージや心の反応(癒やされる・怖い・反発したいなど)をノートに書いていくようになりました。

そして毎日、引いたカードのイメージでお祈りをするようになっていきました。自分のイメージを祈りに反映するその時間がAさんにとって、とても大事な時間になっていったそうです。

次第に、自分の中で言葉にならなかった思いや感情を、タロットカードの中のイメージで表現することができるようになり、ゆっくりと「自分を否定するような」自己喪失感が薄れていき、日常生活、信仰の道に戻れるようになっていった、といいます。

Aさんイメージ画像
くらげさん
くらげさん

今でも毎日、カードを引いているそうです!

事例②タロットカードに映る自分の本心

Bさんの場合

仕事、人間関係、生活への不安と、悩みの多い毎日を送っていたBさん。交際していた彼との別れをきっかけに、(スピリチュアル、星座、血液型などの占いはまったく信じていませんでしたが)藁にもすがる思いで、占い師を予約し、占いを受けに行かれました。

鑑定の中で占い師は、タロットカード引き、Bさんの別れた彼との話を、まるで見ていたかのように話し出したそうです。Bさんと彼の「決して人には言えない恋」の話を切り出され、驚いたBさん。今まで心の中に留め、言えなかった思いを少しずつ話しはじめたといいます。

その時のことを、Bさんは、「タロットカードが鏡のように見えた」と表現されました。隠していた自分の本心が、鏡のようにカードに映し出され、「もう本音で向き合うしかない」という気がしたそうです。隠していた内面と向き合い、心が楽になり、次のステージへ進む準備が出来た、とおっしゃっていました。

Bさんイメージ画像

事例③重要な決断の場面で自分の答えが出る

Cさんの場合

人生の大事な決断をタロットカードで占うことも多くあります。多くあるうちのひとつが、「今の彼と結婚するのは正しいですか?」という、とても深刻で重要な質問です。Cさんも、3年ほど交際した彼との未来を、(結婚するのかしないのかを)決断したかった、といいます。

占い師でもあるCさんは、自分が信頼している占い師の友人に協力してもらい、この問題に対する答えを求めました。シャッフルしたカードを場にめくると「今は正しくない」と示すカードが出ました。Cさんといると優柔不断になる彼のことを示すリーディングも納得がいきました。

一緒に答えを解釈した友人に、「あくまでカードはカード。これから時間をかけて、ゆっくり判断すること」と言われたのですが、タロットに質問をしてからカードをめくる前に、Cさんは「自分がどんな答えを求めているのかが分かった」といいます。その時、今まで過ごした時間の長さから、情や義務や責任感で、一生のパートナーを決めてしまってもいいのかと、疑問が湧いてきたのです。

結局Cさんはその彼とは結婚せず、数年後に出会った新しい彼と結婚しました。

あの時、「正しい」という結果が出てても、別れていたと思うし、今の選択を後悔したことはない、とCさんは語ってくれました。

Cさんイメージ画像/gemini

事例④占いの知識で心を安定させる

Dさんの場合

幼稚園の頃から、完璧な自分を意識していた。兄や姉のように、友達と仲良くして、先生にも褒められるような優秀な人にならなといけない、Dさんはいつもそう思っていました。でも、いつも不安でした。小学校に上がってからも過呼吸を起こしたりしていた、と話してくれました。

高校生の頃から、占星術に興味を持ち、兄の潔癖なところや姉の社交性、父と母の不仲の原因、そして自分の間の悪さや自信のなさなどを星座に当てはめては、一人で納得するようになりました。

魔の29歳といわれる、占星術的なサターンリターンを迎える頃、Dさんはタロットカードを手にします。それから精神的な問題や人生の葛藤をクリアするために、占星術とタロットを融合させた独自のリーディングを始めました。

カウンセリングなどとは違いますが、心の中で起こる不安の連鎖に気付き、即座に対処できるツールになっているようです。

Dさんイメージ画像

事例⑤タロットは自分の内面の道しるべ

Eさんの場合

Eさんは12歳の頃に、母親からタロットカードをプレゼントしてもらいました。そこから、そのお気入りのカードをいつも持ち歩くようになりました。いつでも真剣に、恋愛のこと、学校のこと、部活の先生のこと、自分や友達の悩みを聞き、占っていました。

しかし、恋愛の占いは外れてばかり。恋人ができる!とカードからのメッセージを受け取っても、奥手なEさんは、好きな先輩に声をかけることもできませんでした。それでも、高校生になった頃には、「タロット占いができる」ということがEさんのステータスになり、他のクラスの子や憧れの先輩達が、「占って」とEさんの周りに集まるような人気者になっていたそうです。

その時のEさんは、「次のテストは悪い結果になる」「今の恋人とは相性が悪い」などと、素直に覚えたカードの解釈通りに占い結果を伝えていたため、占った人が落ち込むような、怒ったような、悲しそうな顔もたくさん見てきたといいます。

タロットに対する理解が深まった今では、あの頃は「若気の至り」の解釈をしていたと思うようになりました。今は、タロットカードを良い友人のように思い、カードの中に隠された本当の意味を探り、アドバイスを見つけ、その解釈を通して自分の魂や潜在意識に触れ、占う人の内面を理解し、心を強く保てるためのツールとして扱っているといいます。

Eさんイメージ画像/gemini

「内省ツール」としてタロット

上の5件の話は、私自身が聞かせてもらった話、国内・海外のタロットリーダー達の体験談をまとめたものです。このことから、タロットカードは、ただ未来を予言するものではなく、自分自身と向き合うための道具なのだと思わされます。

たしかに、タロットカードは、「未来はこうなる!」「こんなことが起こる!」と断定したリーディングはできません。タロットカードに未来への質問をすることで、現在の自分が持っているエネルギーを知らせてくれたり、この瞬間に起こっていることに注意を払うチャンスに気付かせてくれます。

それは、占われる人がどのように感じたのか、何を考えたのか、今はどんな行動をとっているのか、そして、どのような未来が一番の理想であるのか、適切な方向性やテンションやエネルギー量などを考えることが重要となってくるのだと思います。

たとえば、ソードの10が出たからといって、「倒れるまで闘うべきだ」というメッセージだけを受け取るわけではありません。落ち込んだ日や、気分のいい日、なんにもない退屈で平和な時にこのカードに出会うかもしれません。その時は「自分の弱さから目を逸していることはないか?」「苦労することから逃げすぎてはいないか?」というような質問を自分自身に問いかけることができます。

タロットカードを通して、自分の価値観や感情、思考パターンに気付き、内省を深めることで、心を納得させ、他人へ対する言葉や行動が変わっていき、結果的に人生が良い方向へと流れていくのだと思います。

内省を深める、魂を知るためのスプレッド

多くのタロットリーダーやプロの占い師たちが、タロットカードを、占いだけではなく、自己発見、内面の旅へのツールとして使っていることは分かりました。

先人が受けたその感銘を、私達はどうやって体験したらいいのでしょう?私があなたの魂の目的を見つけるのは困難ですが、その片鱗を探し、あなたの魂が何に喜び、何を欲しているのか….そのヒントを一緒に感じることはできると思います。

それでは、まず、自分自身の魂が何を求めているのかを、探っていきましょう。

ツースプレッドを展開する

ツーオラクル、ツースプレッドという展開法を以前、記事に書いたことがあります

これの応用をしていきます。

人間の脳は「快を求める(快=安全というシステム)」と「不快を避ける(不快=危険、これを応用した損失回避はマーケティングに使われる)」という単純な本能に基づいています。この2つの本能を利用して展開していきます。

くらげさん
くらげさん

「やりたいこと」と「やりたくないこと」ですね!

「魂の目的」と「自我の欲望」と言い換えてもいいと思いますし、「潜在意識と顕在意識」でもいいのかもしれません。

スプレッドの使い方&リーディングのコツ

魂の目的を知るスプレッド画像イメージ

左右に一枚ずつ、やりたいこと、やりたくないことの意味をもたせたカードを並べてください。

慣れてきたら1枚ずつでいいと思いますが、最初はこれを上下に3枚ずつ出してもいいと思います。

出したら、それぞれの意味を一枚ずつリーディングして、メモやノートに書き留めてください。右と左を比較しながら、感じたことも書き留めましょう。

通常、やりたいことが目的や欲で、やりたくないことがエゴということが多いのですが、占う方によっては逆に感じることもあります。

カードの類似点、相違点、また矛盾点はありますか?どんな風に思いましたか?なにか思い出したエピソードはありますか?このカードが目の前に現れたことに意味を感じて、あなたなりの考えを書き出して下さい。

カードの意味はそれぞれ、一覧表のページを作りましたので、そちらを参考にされてもいいかと思います(逆位置は考慮しません)。

まとめ

あなたは今、自分の人生を変えたいと思っていますか?

誰にでも、人生の壁にぶつかることはあります。どうしようもないくらい不安な夜や、誰にも必要とされていないような寂しい思いを抱くこともあります。

そんな時、タロットカードは、あなたがこれまで経験してきたことや、どこで過ごしたか、どんな人間になってきたのか、を肯定し、そしてどうなって、どこに向かいたいのかを理解するための最高の相棒になると思います。

あなたが長い間、義務や恐怖感で閉じ込めていた、本来の魂の欲望を目覚めさせる魔術道具となりますように。

占気ユウ
占気ユウ

あなたは、タロットで人生が変わると思いますか?

くらげさん
くらげさん

最後までお読みいただき、ありがとうございました。