【ソードの8】クソゲー人生の捨てる日を作る

ソードの8の開運解説 小アルカナの世界

ソードの8が象徴するキーワード

正位置:身動きできない、拘束、被害者意識

逆位置:卑屈、従属、他人任せ、新しい視点

ソードの8の解説・解釈

「ソードの8」のカードには、目隠しをされて縛られた女性が描かれています。8本の剣が彼女を取り囲み、誰かの罠にかかったか、牢獄にいるかのように動きを制限されているようです。しかし、この罠は永続的に彼女を閉じ込めておく作りではありません。逃げるスペースは十分ありますし、結ばれた縄もそんなにきつくないように思えます。

それでも囚われているのは、目隠しで周りが見えていないためかなのか、逃げられるはずがないという思い込みがあるのか、もしかすると、「走れメロス」のセリヌンティウスのように何かの大きな信念があるのかもしれません。

いずれにしても人生で前進することを(思考、信念、思い癖などから)妨げられ、制限されていることを象徴しています。

ソードの8から学ぶ【ぶっとび考察】

ソードの8イメージ

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。

だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。

私が小アルカナ「ソードの8」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。

今日という大切な一日を、捨てる

傷つき、つまずき、立ち止まった時、人から「今は休んで、またゆっくり立ち上がればいい」と励まされた時、人生は進むことが大前提なのだということに気付かされます。

時間は戻らないというルールの下、永眠というゴールに向かって進み続けます。その時が来た瞬間、自分がより高いところにいられるよう、励み、学び、挑戦し続けます。しかしソードの8のカードのように、何をやっても上手く行かない、下手に動くと状況が悪化する、作業をしようにも道具が足りない、にっちもさっちも動きが取れない、なんて状態になる日があることも事実だと思います。

そんな時は、肯定的に「今日はもう捨てた」という思い切りが必要なのかもしれません。

「捨てる日」を作ることで得られるもの

仕事で新しいプロジェクトに挑戦している時は「人生とは、毎日が崇高な学び」と本気で思います。一日一日の出会いや出来事、経験を学びに変え、どんな小さいことも未来への糧にしよう、なんて本気で思います。

しかし、そのような思いで人生に向き合い、頑張りすぎてしまうと、いつの間にか負担がかかり、壊れてしまいます。そういう方を多く見てきた私は、「人生なんて、時間潰しのクソゲー」という思いも同時に持ってた方がいいと思っています。

身動きが取れなくてストレスが溜まっていっている時にも「クソゲーの時間潰し」と思うと、案外冷静に現状が見えてきて、無駄なことをスッパリ考えなくてすむようになります

日々、「毎日がかけがえのない大事な日である」という考えを認めたうえで、ただ一日をこなすだけの何の学びのない日も愛せる自分でいることがストレスに強い心の形なのだと思っています。

ソードの8が示す「見えない制約」

ソードの8のカードは、目隠しをされた人物が剣に囲まれて身動きが取れない様子を描いています。このカードは、「自分で作り出した制約に縛られている」ことを示すことが多いです。本当は動けるのに、動けないと思い込んでいる状態とも言えます。

忙しい日々を送っていると、「何もしないのはもったいない」と考えてしまうことがあります。しかし、これはまさに現代版のソードの8の状態だと思います。心のどこかで「休んでいてはいけない」「何かしなければ」と思い、無理にスケジュールを埋めたり、ずっと寝てしまった自分を責めたりしてしまいます。

「何もしない日」を肯定する大切さ

「何もしない日」を認めることで、自分自身を大切にすることができます。体調がすぐれない日や、気分が落ち込んでいる日もあるでしょう。そんなとき、「何もできない自分はダメだ」と思うのではなく、「今日は捨てる日」と決めることで、気持ちが楽になります。

「なにもできない日を認める」ことのメリット3選
  • 不要なタスクや考えを一旦放棄することで、心が軽くなる
    部屋の掃除をしなければと思っているけれど疲れている場合、その日は掃除を「しない」と決めると、罪悪感を感じることなく心と体を休めることができる。
  • 不必要な習慣も捨ててみる
    例:毎日SNSをチェックする習慣がある人が、一日だけSNSを見ない日を作ると、その時間を読書や趣味に使えることに気づく。
  • 「何もしない日」を認めることで、自分自身を大切にできる
    例:体調がすぐれない日や気分が落ち込んでいる日も、「何もできない自分はダメだ」と思わず、「今日は捨てる日」と決めることで気持ちが楽になる。

ソードの8のカードのように、「何かしなければならない」という思い込みに縛られず、たまには「何も学びのない日」を認めてあげることが大切だと思います。そうして余計なものを手放し、心の自由を取り戻すことができるのではないかと思います。

小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】

小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。

派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。

私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。

不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。

無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。

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