神社を訪れることは、単なるお参りではなく、自分の内側と世界のエネルギーを調律する大切な儀式です。タロットカードを通して運命の断片を見つめる皆さまなら、目に見えない「流れ」の存在を敏感に感じ取っているはずです。
今回は、形だけのマナーを超えた、「エネルギーと響き合い、場を整える技術」についてお話しします。
神様が、ふと感じているかもしれない「寂しさ」
まず、私自身の少し個人的な経験をお話しさせてください。 かつて、私がほんの少しばかりの地位や豊かさを手にした時、それまで関心のなかった人々が急に近づいてきて、私をちやほやしてくれるようになったことがありました。
最初は悪い気はしませんでしたが、やがて気づいてしまったのです。 「この人たちは私自身を見ているのではなく、私の背後にある『利益』にあやかりたいだけなんだ」と。
その事実に気づいた時、私は言いようのない「寂しさ」を感じました。それと同時に、こう思ったのです。「神様も、毎日こんな気持ちを感じているのかもしれない」と。
毎日、数えきれないほどの人が訪れては「あれをくれ」「これを叶えて」と欲望だけを置いていく。神様は寛大ですから、それで怒ることはありません。でも、もしあなたが逆の立場なら、名前も知らない人からいきなり「お金をください」と言われたら、どう感じるでしょうか?
だからこそ、参拝において「感謝」と「敬意」は、何よりも優先されるべきマナーなのです。
参拝前に済ませておく「神様への礼儀」
皆さんは、会ったこともない、名前も知らない相手にお願い事をされたらどう思いますか? きっと困惑してしまいますよね。
・歴史と御祭神を調べる: その神社にはどんな神様が祀られ、どんな歴史があるのか。それを事前に調べておくことは、神様という「目上の方」を訪ねる際の最低限の礼儀です。知識を「脳」に入れることは、あなたの誠実さを神様に示す大切なプロセスになります。
「場治(ばち)」を実践する、境内での過ごし方
私が提唱しているのは、その「場」を整える「場治(ばち)」です。そのために、神社という特別な場所では、まずは自分自身が真っ白なスポンジのようにその場の良い気を吸収することが必要となります。
「場治(ばち)」とは
自分が純粋でポジティブな心(ゴキゲン)でいることで、その空間のエネルギーを澄みわたらせ、整えていくこと。
この「場治」を最大化するための、具体的なイメージワークをお伝えします。
※→場治(バチ)について詳しくはこちらの記事から/【運がいい人の習慣】誰でもできる“場を整える開運法”
① 自分を「真っ白なスポンジ」にする
境内に一歩足を踏み入れたら、一度「思考」を黙らせましょう。そして、自分自身が「真っ白なスポンジ」になるため、ご機嫌で過ごしてください。
②ご神木や巨石に想いを馳せる
私は、古来より神が宿るとされる「磐座(いわくら)」や巨石が大好きで、境内に入るといつもそれらを探してしまいます。数千年の時を超えてそこにある石に触れ(あるいは見つめ)、その歴史に想いを馳せる時間は、言葉にできないほど面白いものです。そうした巨石は「かっこいい!」と認識するだけでも喜んでい(る気がしてい)ます。
③ 作法を守り、自分の平穏を守る
神社での基本的な作法、例えば、道の真ん中を歩かない、TPOに合わせた服装を心がける、境内で騒がない、二礼二拍手一拝や御手水の順序を守るなどなど。これらは神様への敬意であると同時に、あなた自身を余計なトラブルから遠ざける「賢い護身」でもあります。
今の世の中、参拝の作法は誰もが簡単に調べられる知識となりました。もしあなたが道の真ん中を堂々と歩いたり、不適切な態度をとっていたりすれば、周囲で参拝している人々から、「あの人はマナーがなっていない」というネガティブな視線(ノイズ)を浴びせられてしまいます。
せっかく真っ白なスポンジになって良い気を吸収しようとしている時に、そんな無益な「正義感のノイズ」で自分のエネルギーを乱されるのは、あまりにも効率が悪いです。
授かった魔力を「お土産」として持ち帰る
「場治」の仕上げは、参拝を終えた後にあります。 真っ白なスポンジとして吸収した神域のエネルギーを、自分のためだけに溜め込まないでください。
・エネルギーの循環: 「この清らかな気を、必要な人に分けてあげよう」と、誰かへの「お土産」として届けるイメージを持ってください。
自分を「エネルギーのパイプ」として設定した瞬間、滞っていた運気は激しく動き出し、結果としてあなた自身が最も大きな恩恵を受けることになるのです。
結びに:神社は「自分の心を映す鏡」
神社は、運をもらう場所ではありません。 「自分の心が清らかであることを証明し、その場のエネルギーを共に整える場所」です。
感謝を伝え、場を慈しみ、良い気を他者へ流す。 この「場治」を意識した時、あなたの周りの空間は整い、タロットの「運命の輪」のように、運気が力強く回り始めるのを感じるはずです。
次のお参りでは、ぜひ「最高のゴキゲン」を神様に届けてきてくださいね。
今回のポイントまとめ
・敬意: 参拝前に歴史と神様の名前を知る。
・吸収: 真っ白なスポンジになって「良い気」を吸い込む。
・循環: 授かった気を、自分以外の誰かのために持ち帰る。
