【ペンタクル10の意味・解釈】資産の築き方を考えてみる

ペンタクル10の開運解説 ペンタクル解説

ペンタクルの10が象徴するキーワード

正位置:利益、富、遺産、相続、繁栄

逆位置:困窮、家族間の争い、負の遺産、伝統の破壊

ペンタクルの10の解説・解釈

ペンタクルの10には、大きな屋敷に続く中庭に座っている白髪の老人が描かれています。彼は三日月とブドウの蔓で飾られた上質なローブを着ていて、忠実そうな白い犬2匹を足元に従えています。その奥には、幼い子供を連れた若いカップルが立っているて、この老人が裕福な家の長で、人生で多くのことを成し遂げ、今では自分の富と豊かさを愛する人々と分かち合えることを示しています。

自分たちの繁栄や経済的安定を象徴するように中庭のアーチには、彼らの歴史と祖先の象徴である家紋や旗を掲げています。彼の孫であろう子供は白い犬に触れようとしており、老人の資産や伝統は受け継がれていくことを示唆しています。

このカードは、人生のあらゆる分野における強固な基盤、安全、幸福を表しますが、一般的には金銭的または物質的な問題に関連しているため、このカードが現れたときは生活は安定し、落ち着いていることが多いです。

ペンタクルの10から学ぶ【ぶっとび考察】

ペンタクルの10イメージ

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。

だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。

私が小アルカナ「ペンタクルの10」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。

ペンタクル10の世界が示すもの

占気ユウ
占気ユウ

みなさま、こんにちは!

日常を好転させるタロット占いをしていますユウと申します。今日は、小アルカナの中で「豊かさの完成」を表すカード、ペンタクルの10をテーマに、「小アルカナの知恵を実践する」ということについて一緒に考えていきたいと思います。

このカードは、単に土地やお金を持っているという意味だけではなく、家族や仲間との絆、長年積み上げてきた知識、築かれた社会的地位など、さまざまな「資産」を持つことを示しています。私たちはこのカードから何を学び、実生活に生かせばよいのでしょうか?

物質的・精神的資産を築く

さて、ここで少し視点を変えて、「精神的な資産」という話をしたいと思います。「資産」と聞くと、多くの人は投資や不動産を思い浮かべると思いますが、それだけが資産ではありません。知識や価値観、体験、人とのつながりや心の安定もまた、人生を豊かにする大切な財産です。

たとえば、学んだことや身につけたスキルは、一生使える武器になります。困ったときに助けてくれる友人や家族の存在も、お金には代えられない貴重なものです。逆に、どんなに大金を持っていても、知識や信頼を失えば不安定な人生になりかねません。ペンタクル10が教えてくれるのは、お金だけでなく、さまざまな形の資産のバランスなのです。

ここからは、株やNISAなどの投資より、比較的にまず形成しやすい「精神的資産」について調べていこうと思います。

「見守られている」という安心感

人は一人では生きていけません。どんなに自立しているように見える人でも、目に見えない支えを受けています。仏教では「同行二人(どうぎょうににん)」という言葉があります。これは、四国を巡礼するとき、どこへ行くにも弘法大師(空海)が自分と共にいる、という考え方です。

私たちもまた、日々の生活の中で、家族や先人たちが残した知恵、友人の助言、社会の仕組みに支えられています。こうした「見守られている安心感」を持つことが、心の強さやゆとりにつながります。

心の拠点を作る

ペンタクル10の世界には、落ち着く場所と特別な場所が描かれています。これは、私たちにも必要なものです。自宅、好きなカフェ、公園、図書館、神社など、自分がホッとできる場所を探しましょう。そうすることで、ストレスがたまったときにリセットしやすくなります。

「ここに来れば大丈夫」と思える場所があるだけで、精神的な余裕や安定が得られます。旅行先でお気に入りの宿を見つけるのも一つです。自分の落ち着く場所を持つことが、ストレスに負けない方法となります。

イヤな場所には近づかない

どんなに健康やお金を持っていても、心が疲れてしまっては楽しめるものも少なくなります。居心地の悪い場所や、自分を否定する人がいる環境にはできるだけ近づかないことを大切にしたいです。

仕事や人間関係の中で、どうしても避けられない場合もあるでしょうが、完全に関わらないことが難しくても、「必要最低限の付き合いにとどめる」「無理をしない」など、自分を守る方法はいくらでもあります。

ペンタクル10が示す「安定」は、無理をして成り立つものではなく、自分にとって安心できる場所を大切にすることでもあるのです。

「自分の王国」を築く

ペンタクル10が教えてくれるのは「自分の王国を作ること」でもあります。王国とは、自分が自分らしくいられる心地よい環境のこと。安心できる家、信頼できる人間関係、心の落ち着く居場所、そこで身につけた知識や経験を誰かに伝えたくなるような場所。小さくても自分が特別でいられる場所を作ることが、人生を豊かにすると思うのです。

お金だけでなく、自分の価値観や学びを大切にしながら、自分の物質的・精神的なペンタクル10を築いていきましょう。そうすれば、どんなときも揺るがないホームを持つことができます。

この記事が、日常を好転させ、今までとは違う新しい世界を広げるきっかけとなれば幸いです。

小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】

小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。

派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。

私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。

不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。

無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。

【小アルカナの世界】未来を変える「小さな魔法」はこちらから