【カップの7】欲望の裏腹を認めてあげる

カップの7の開運解説 小アルカナの世界

カップの7が象徴するキーワード

正位置:妄想、選択、希望的観測、幻想

逆位置:夢から覚める、現実的な価値観、選択に圧倒される

カップの7の解説・解釈

「カップの7」では、7つそれぞれのカップの中に異なる贈り物が入っています。宝石や勝利の冠など魅力的なものや、蛇やドラゴンのようなあきらかに危険そうなものもあれば、月桂樹のカップのようにカップにドクロが隠されているカップも混ざっています。カップの前に立つ人物はどれを選ぶべきか迷っている様子です。

このカードは、私たちが選択をする際に「幻想や誘惑」に惑わされず、本当に自分にとって大切なものに焦点を当てる必要があることを教えてくれています。夢や欲望に引き寄せられすぎず、慎重に選ぶことが大切だというメッセージです。

カップの7から学ぶ【ぶっとび考察】

カップの7イメージ

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。

だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。

私が小アルカナ「カップの7」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。

心は何通りもあっていい、カップの7が教える心の柔軟性

カップの7に描かれた7つのカップは、私たちが持つさまざまな欲望や選択肢を象徴しています。カードに描かれているカップの中には宝石や勝利の冠があれば、蛇やドラゴンのような危険なものもあります。これらの選択肢は、私たちが生きる中で直面する多様な願望や感情を示しており、カップの7のカードは「どれか一つを選ばなければならない」と思い詰める必要はないということを教えてくれているのかもしれません。

新しい服を買おうとしたときに、シンプルなデザインに惹かれながら、ついカラフルな柄物にも目を奪われる。落ち着いた静かな時間が欲しいと思った瞬間、賑やかなパーティーに行きたい気持ちが湧いてくる。「あれも欲しいな」と思ったり、「いや、やっぱりこっちがいいかも」という気持ちの揺れは、誰もが経験することです。

人の心は、つねに裏腹な側面を持っています。「こうなりたい」と思う自分と、「でも、別の方向もいいかもしれない」と感じる自分。この二つの間で揺れ動くのは、決して迷いや弱さではありません。それはむしろ、人間らしさそのものなのです。

私たちは時として、この揺れ動く気持ちを自分の中で否定したくなることがあります。「なんでこんなに迷うんだろう」とか、「自分は決断力がないのかもしれない」と感じることもあるかもしれません。でも、実はこの揺れ動きこそが、自分にとって本当に大切なものや、自分らしさを見つけるためのヒントを与えてくれるのです。

心の揺れ動きを否定するのではなく、受け入れてあげる。そうすることで、私たちはどんな選択肢も楽しむことができ、どちらを選んでも後悔のない生き方ができるようになるのではないでしょうか。

それでも人間らしさを愛する7つの魔法

  1. 「欲しいものがたくさんあっても、いいんだ」と認める
    自分が欲しいものや目標が多くても、それは悪いことではありません。ほしがりな自分を認めて、どんな願望も素直に受け入れましょう。それこそが、自分の本当の気持ちを知る第一歩です。
  2. 「選べない自分」を受け入れる
    選択肢が多すぎて迷ってしまうこともあります。そんなとき、「選べない自分」を責めずに受け入れましょう。焦らず、必要な時に必要なものを選べばいいのです。
  3. 幻想を信じたくなる自分を許す
    時には夢のような世界を信じてしまうこともあります。でも、それも人間らしい部分。幻想に触れる自分を否定せず、現実をしっかり見つめながら、欲しいものを大切にする心を育てましょう。
  4. 欲しいものがすぐに手に入らなくても自分を大切にする
    「すぐに欲しいものを手に入れられない」ことがあっても、それを焦らずに受け入れましょう。欲しいものがすぐに手に入らなくても、今の自分に満足することができる力を育てることが大事です。
  5. 他人の欲望と比べない
    他の人が何を欲しがっているかを気にしすぎてしまうこともありますが、他人の欲望と自分を比べることはやめましょう。自分にとって何が本当に大切かを見極め、自分のペースで進みましょう。
  6. 達成した時、自分を褒める
    欲しいものを手に入れたとき、その自分を素直に認めてあげましょう。成功も満足も、自分を祝福する大切な瞬間です。
  7. 欲しいものを手放す勇気を持つ
    すべての欲望を追い続けるのではなく、時には手放す勇気も必要です。自分の欲望に溺れず、必要なものだけを選んで手に入れることで、より本当の幸せが手に入ります。

カップの7に出会った時、「ほしがりな自分」を受け入れ、自分の正直な欲望と向き合うときなのかもしれません、自分の欲望や願望を無理に抑えることなく、素直に認めていくことで、より自分を大切に愛おしく感じられるかもしれません。

小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】

小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。

派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。

私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。

不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。

無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。

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