【ペンタクルの4】本当に大事にしたいものはなんですか?

ペンタクル4の開運解説 小アルカナの世界

ペンタクルの4が象徴するキーワード

正位置:所有欲、不安、安定性、貯蓄、物質主義

逆位置:寄付、出費、開放性、けち、経済的不安

ペンタクルの4の解説・解釈

ペンタクルの4のカードには、村の外の椅子に座っている人物が描かれています。この人物は、手を離したら失ってしまうのではないかと恐れているようにコインをしっかりと握っています。さらに頭の上にバランスよく乗せたり、足元にも踏みつけながらしっかりと据えられていて、この人物の「誰にもコインを盗まれたくない」との強い意志や執着を感じます。

しかし、これはポジティブなカードでもあり、リーディングでこのカードが出た場合、あなたは実際の生活において、守る価値のあるアイテムやアイデアを持っていることを示しています。
あなたが持っていないものではなく、あなたが富や成功を感じている人生の側面をまとめ、評価するとよい時に出会うカードなのでしょう。

ペンタクルの4から学ぶ【ぶっとび考察】

ペンタクルの4イメージ

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。

だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。

私が小アルカナ「ペンタクルの4」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。

「手に入れたものを守りたい」だけでいい?

ペンタクル4のカードには、足元と手でコインをしっかり抱え込み、頭の上にもコインを乗せている人物が描かれています。これは「貯め込む」「守る」という意味が強いカードです。

しかし、ここで考えたいのは「手に入れたものを守るだけでいいのか?」ということです。お金や健康、地位を手に入れた先に、何をしたいのかが大切ではないでしょうか。

「損をしたくない」が生み出す恐怖

人間は「1万円を得る喜び」よりも、「1万円を失う苦しみ」のほうを強く感じると言われています。この心理は「損失回避」と呼ばれ、マーケティングやビジネス戦略でよく利用されます

例えば、

  • 限定オファー、今すぐ申し込まないと割引が消えます!
  • この保険に入らないと、将来のリスクが高まります

といった広告を見たことはありませんか? これらは「失う恐怖」「損をしたくない心理」を利用した手法です。もちろん、慎重になることは悪いことではありませんが、あまりにも恐怖に踊らされてしまうと、まるでペンタクル4の人物のように、固執してしまいそうになってしまします。

ミダス王の教訓

ギリシャ神話に登場するミダス王は、「触れたものすべてを黄金に変える力」を手に入れました。しかし、その結果、食べ物も水も黄金に変わり、何も口にできなくなります。最終的に彼はこの力を手放さざるを得ませんでした。

これは、「金銭欲が行き過ぎると、本当に大切なものを失ってしまう」という教訓を示しています。お金や財産は大切ですが、それだけに執着しすぎると、自由や幸福を失ってしまうのです。

歯止めのない資本主義

現代の社会には、金銭欲や物欲、地位欲を抑える仕組みがありません。企業は利益を追求し、消費者はもっと便利で高価なものを求め続けます。

「もっと稼がないと」「もっといい暮らしをしないと」と考え続けるうちに、本当に自分が求めているものがわからなくなってしまうこともあります。

疑心暗鬼になると、大切なものを失う

守ることに必死になりすぎると、人は疑い深くなります。「自分の財産を狙っているのでは?」と友人や家族を疑い、人間関係がぎくしゃくすることもあります。

ペンタクル4のカードに描かれた人物は、両手と足でコインを抱えています。この姿は、まるで「誰にも奪われたくない」という不安を表しているようです。でも、本当に大切なものは「守ること」ではなく、「信じること」なのではないでしょうか。

「守る」ことだけに囚われすぎない

もちろん、お金や健康を大切にすることは必要です。しかし、ペンタクル4のように「守ること」ばかり考えていると、新しい可能性を閉ざしてしまいます。

「手に入れたものを守る」のではなく、「手に入れたものをどう活かすか」を考えることが、より豊かな人生につながるのではないかと思います。

手に入れたものを大事にするのは良いことですが、ペンタクル4の人物のように足で踏んで粗末に扱うのは良くありません。また、自分が本当に大事にし、執着できるものを見つけるのも、幸せな生き方のひとつだと思います。

小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】

小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。

派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。

私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。

不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。

無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。

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