【カップの5】完璧をやめて後悔と向き合う

カップの5の開運解説 小アルカナの世界

カップの5が象徴するキーワード

正位置:絶望、後悔、喪失、悲観、落胆

逆位置:自己許容、再起、前進

カップの5の解説・解釈

「カップの5」のカードは、長い黒いマントを着た男性が、ひっくり返された3つのカップを見つめて深い失望を感じているようなシーンが描かれています。彼は何かの失敗に心を奪われているのか、自分が持っていたチャンスや可能性に目を向けることができず、失ったものばかりに焦点を当てすぎている状態のようです。

しかし彼の後ろには新たなチャンスや希望を象徴するように立っている2つのカップがあり、彼が失ったものに執着しなければ、まだチャンスが残っていることを示唆しています。

背景には大きな川があり、その上に架かる橋が見えます。この橋は、彼が失ったものから抜け出し、前に進むための「通り抜ける道」を示しています。橋を渡れば、安全で新しい場所(城や家)へたどり着くことができるのです。

カップの5は「過去の損失に引きずられず、目の前にある新たなチャンスに目を向けなさい」というメッセージも伝えています。

カップの5から学ぶ【ぶっとび考察】

カップの5イメージ

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。

だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。

私が小アルカナ「カップの5」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。

後悔なんてして当たり前、完璧を追うな

カップの5が教えてくれること

タロットカードの「カップの5」は、失望や後悔を象徴するカードです。黒いマントを羽織った人物が、倒れたカップを見つめている姿が描かれています。まるで「もう取り返しがつかない…」と嘆いているようです。

このカードが示すのは、「後悔は誰にでもある」ということです。過去の選択を振り返り、「あのとき、こうしていれば…」と考えるのは自然なことです。しかし、カードの絵をよく見ると、後ろにはまだ立っているカップが残されています。つまり、失ったものだけでなく、まだ持っているものにも目を向けることが大切なのです。

完璧を求めると苦しくなる

「こうすべきだった」と思う気持ちは、完璧を追い求める姿勢から生まれることが多いです。もちろん、より良い選択をしようとするのは大切ですが、「絶対に間違えたくない」と考えすぎると、何も決められなくなります。

例えば、友達に送るLINEの文面を何度も見直して送れなくなったり、仕事で小さなミスをして落ち込みすぎたりしたことはありませんか? こうした「完璧じゃないとダメ」という気持ちが、後悔を強める原因になります。

「後悔するのが普通」と思えば楽になる

後悔を減らすには、「後悔は当たり前」と受け入れることが大切です。人間は未来のすべてを見通せるわけではないので、どんなに考えても最善の選択とは限りません。むしろ、「今の自分ができるベストを尽くした」と思うことが大切です。

たとえば、試験で「あと1点で合格だった!」と悔やんでも、そのときの自分が出せる力を出し切っていたなら、それがベストだったのです。完璧を目指すのではなく、「自分なりに頑張った」と認めることが、後悔を軽くする方法の一つです。

完璧主義をやめるための3つの方法

  1. 「80点でOK」と考える
    何かをするときに、完璧ではなく「80点取れたら十分」と考える習慣をつけると、気持ちが楽になります。例えば、プレゼン資料を作るときに「完璧に仕上げる」ではなく「伝えたいことが伝わればOK」と思うだけで、時間も気持ちも余裕が生まれます。
  2. 小さなミスを許す練習をする
    普段から、「まあ、いっか」と言うクセをつけるのも効果的です。たとえば、飲み物をこぼしたときに「なんでこんなことしたんだ!」と思うのではなく、「こぼしちゃった、拭けばOK」と切り替える練習をしましょう。小さなことから練習することで、大きなミスをしても必要以上に落ち込まなくなります。
  3. 「未来の自分がなんとかする」と信じる
    今の選択が間違っていたとしても、未来の自分が修正する機会は必ずあります。たとえば、仕事でミスをしても「次の機会にリカバーしよう」と思えれば、過去の失敗にとらわれすぎることがなくなります。

自分に優しく生きよう

タロットのカップの5は、後悔や失望を抱え込んでしまう人に「失ったものばかり見ないで」と伝えてくれます。誰でも後悔するものですし、完璧なんて存在しません。

「過去の自分が頑張った結果が今」と思い、未来の自分がまた頑張ると信じることができれば、後悔は少しずつ軽くなっていくはずです。

小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】

小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。

派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。

私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。

不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。

無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。

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