【ペンタクルの3】アイデアの試作品を作ってみる

ペンタクル3の開運解説 小アルカナの世界

ペンタクルの3が象徴するキーワード

正位置:一定の成果や評価、チームワーク、共通の目標

逆位置:不調和、不一致、無関心、やる気のなさ、エゴ

ペンタクルの3の解説・解釈

ペンタクルの3のカードには、大聖堂で作業をしている道具を持った石工が描かれています。若い彼は今、目の前いる2人の人物と、羊皮紙の設計図を見ながら話をしています。彼の様子から、司祭や貴族、建築家たちに大聖堂の建設の進捗について報告しているところだということが分かります。

若く経験が浅くても、彼の技術や専門知識を建築家たち全員が認めていて、この若者が大聖堂の完成に不可欠な貢献者であることを暗示しています。ペンタクルの3は、これまでの努力が評価されたり、何かを一緒に構築するために必要なさまざまな知識が集まることを表しています。

ペンタクルの3から学ぶ【ぶっとび考察】

ペンタクルの3イメージ

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。

だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。

私が小アルカナ「ペンタクルの3」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。

ペンタクル3に学ぶ、試作品を作ることの意義

ペンタクル3は、今まで着手してきたことへのひとまずの結果が出たことを示すカードです。単なる計画やアイデアだけではなく、実際に試作を作り成果を出すことで、よりよい評価につながることを教えてくれます。チームワークや技術の向上、実際に手を動かして形にすることの大切さを示すカードでもあります。

スティーブ・ジョブズも”多くの場合、人は形にして見せてもらうまで自分は何が欲しいのか わからないものだ”と言っています。それほどまでに、イメージを形にすることは重要です。

例えば、顧客に必要なデザインを伝える時でも、口頭でデザイナーがクライアントに「未来的なデザインです」と伝えても、受け取る側のイメージと一致するとは限りません。しかし、試作品を見せれば、一目でどんなものかが伝わり、具体的なフィードバックをもらいやすくなります。プロトタイプがあることで、共通認識が生まれ、スムーズにプロジェクトが進むのです。

見て触って動くものを作ることの重要性

元マイクロソフトの中島聡氏も、「とにかく早く試作品を作る」ことを大事にしていました。Windows 95の開発では、他のチームが理論的な設計から始めたのに対し、中島氏のチームは実際に動くプロトタイプを作り、ビル・ゲイツに5分のデモを見せたといいます。その結果、より現実的な形で開発が進み、Windows 95が誕生しました。

これは、試作品が単なるイメージではなく、具体的な未来を見せる力を持っていることを示しています。頭の中のアイデアをより魅力的に、そして正確に伝えるため、手を動かして形にすることが重要なのです。

仮説をもって検証する

プロダクトのアイデアを形にして、デザイン・操作性・機能面・価値などを検証することを「プロトタイピング」と言います。このプロトタイピングは日常生活でも活かせます。ペンタクルの3に出会った時、頭の中のイメージを”何かしらの仮説をもって”作り、アイデアを検証してみる時なのかもしれません

こうした「試しにやってみる」ことが、アイデアをより明確にし、周囲と共有しやすくするポイントになります。

  • 新しい料理を考えるとき:
    頭の中で組み立てたレシピを、少量だけでも実際に作ってみる。
  • 部屋の模様替え:
    家具を動かす前に紙にレイアウトを描いてみる、軽いものなから仮に配置してみる。
  • プレゼンの準備:
    長々とスライドを作る前に、まずは手書きやAIサービスを使い、簡単な構成を作ってみる。
  • アイデアの実行:
    新しいアイデアやサービスを考えた時、まず無料のSNSなどで公開し反応を見てみる。
日常で使えるプロトタイピングの技術

ペンタクル3の若者のように、形のある試作品を作り、目に見えるものにすることで、共通認識が生まれ、正しい思いの実現への道への近道となります。デザインの現場やソフトウェア開発、さらには日常生活においても、まずは小さく試してみることが成功への第一歩となるのでしょう。

小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】

小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。

派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。

私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。

不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。

無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。

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