ゲルマン共通ルーン24文字(空白のルーンを含めると25文字)のニイド/ナウシズについて調べてみました。
ルーン占いでニイドの意味は?
英語のneedの語源とされていて、満たされていない欲求を象徴するルーン。転じて欠乏感や必要不可欠な宿命の意味を持つルーン文字でもあるようです。
ニイドを読み解くヒント

【ゲルマン読み】 ナウシズ(nauthiz)
【アルファベット】 N
【意味】必要性、欠乏、停滞、忍耐
ルーン占いでニイドが出た時の解釈
忍耐力強化モード
このルーンに出会ったあなた、ピンチなんですって。身動きが取れないんですって。胸が苦しいんですって。そして解決策がないんですって!!
お金があったって、バリバリ健康だったって人間関係かうまくいってたって満たされない感じを感じてしまう時期のようです。
とにかく今は耐える時なんですって!!
ニイドの交差した二本線は北欧神話の主神オーディンが世界樹ユグドラシルに自分を吊り槍で貫いた
苦行の姿を表しているともいわれています。その苦行の結果オーディンはルーン文字の秘密を手に入れたといわれています。
どうしても最高神には魔術や叡智が必要だったのでしょうね。
そこまでの苦行ではなくても今は無理をすると傷口が広がりそうなので焦らず冷静になることが大事だとのメッセージかもしれません。
執着しすぎを見直す
もし何かの答えを知りたいときにこのルーン文字に出会ったのであれば、なにかに執着していないか?なにかに固執していないか?ということを考えてみて下さい。
恋愛でも人間関係でも学校でも仕事でもほんとに足りてないかほんとにそれが必要かもう一度落ち着いて考えてみましょう。自分が必要だという考えに固執している可能性もあります。自分がいなきゃ駄目になるって頑張りすぎていませんか?
評価しない
ニイドは魂の成長に必ず必要な経験をさせてくれます。その重要性を理解してようと、理解せずに苦しいだけだろうと、おせっかいな親族のように人生に干渉してきます。
今日は寒くないからって上着を置いて出かけようとした時に、玄関で母に見つかり上着を持たされて、荷物になるな邪魔だなって思いながら出社し普段通り仕事をしてたら、上司から夜の食事の誘いがあり、ほろ酔いの帰り道にしんしんと冷えた路上で朝は邪魔だった上着の暖かさに救われたり。
ニイドは私達を、私達の価値観から解放してくれます。
逆位置の場合は..
このルーンをひっくり返してもあまり意味は変わらないとされていることが多いようです。
ただ束縛の末の結果が正位置より不満だったり、焦るなと言われても足掻いてしまってより深みにはまったりするかもしれませんので、正位置よりも、より冷静に過剰にならないように注意することが大事なようです。
必要な欠乏ニイド
このルーン文字ニイドはソーンやイスと合わせて停滞のルーンと呼ばれているようです。これらのルーンが現れた時期には、ストイックになりすぎず、傲慢になりすぎず、日々をとにかく忍耐力で過ごすことが大事なようです。
このニイドの大小の二本線が交差したシンボルは、need-fireとも呼ばれていて、悪霊を追い払うときや牛の疫病の発生を防ぐために必要な火need-fire(乾いた二本の木を摩擦によって燃え上がらせる)を使い行った浄化の儀式に由来するともいわれています。
マーケティング用語ではニーズとは”欲求が満たされていない状態”のことを表すようです。新人販売員の時に当時の上司にニーズとウォンツの違いをさんざん叩き込まれたことを思い出します。簡単に言うとのどが渇いた時の「水」はニーズで、「コーラ」や「ビール」はウォンツだということ。ウォンツとは”ニーズを満たす具体的なサービスや商品”だそうです。
これらのことからニイドの試練は、欲求が満たされていない状態も浄化に必要な痛みであると教えてくれているとも理解できそうです。

最後までお読み頂きありがとうございます!
☆他のルーンも見てみる
ルーンの意味一覧はこちらから