ソーン/03/ルーン文字占い解説

ルーン文字ソーン ルーン

ゲルマン共通ルーン24文字(空白のルーンを含めると25文字)のソーン/スリサズについて調べてみました。

ルーン占いでソーンの意味は?

巨人雷神トールのハンマートゲや茨を象徴するルーン。

転じて「行く先を塞ぐ邪魔なもの」の意味を持つルーン文字でもあるようです。

ソーンを読み解くヒント

ルーン文字ソーン

【ゲルマン読み】 スリサズ(thurisaz)
【アルファベット】 TH
【意味】巨人、足止め、遅延、衝動

ルーン占いでソーンが出た時の解釈

無理に行動しない

このルーンに出会った日には人や物や現象がトゲとしてあなたの前を塞ぐことを示している可能性を暗示します。進行中の作業が思うように進まなかったり、思わぬ邪魔が入ったり。

ちょっとした怪我や誰かの言葉のトゲに注意というメッセージでもあるようです。

ソーンに出会った日には、無理に進まず立ち止まることが大切なようです。強引に進めていくよりも、冷静に考えながら時期を待つということを優先してみてくださいね。

防御力を高める

もし何かの答えを知りたいときにこのルーン文字に出会ったのであれば、未然に防ぐ方法を考えるということが大切かもしれません。

他人のアラが見えたり買った商品の雑な作りにガッカリしたり、理不尽な出来事に遭遇したり。

あなたの見聞きしたこと経験したことの中に荒っぽいソーンのメッセージが含まれているかもしれません。価値観の合わない人とは距離を置いたり、買う前にしっかり傷のチェックをしたり、理不尽なことから身を守る方法を考えたり。自分で解決する力を身につけれるように、ソーンはあえて苦い経験を与えてくれているようです。

じっくり内観する

ソーンのとげのようなシンボルは、自分の内側のとげとげも象徴しているそうです。

イライラやムカムカ、自分自身の心の怒りに目を向けてみてください。自分の心の内側が外の世界にも反映される、という法則があるそうです(as within so without) 。

自分の心が平穏になれば、外側の世界もそのようになっていくという考え方のようです。ゆっくり焦らず慎重に自分の中の「巨人」と向き合い、自分の心の内側のトゲを知り、恐れを克服したり、嫉妬や恨みを解放してあげて、心の平穏を保つようにする。

ソーンは、そんな時間が今のあなたに必要だよと教えてくれているのかもしれませんね。

逆位置の場合は..

このルーンをひっくり返してもあまり意味は変わらないそうです。

ただ、逆位置の時に出会ったトラブルは、後で大きな問題になる可能性があるため、無視しない方がいいようです。この時期の争いは避けたほうが良いのですが、もし争いが始まってしまったらキチンと終わらせるように努力したほうが良いようです。

愛を持って立ちふさがるソーン

ソーンは人生を進歩させるために乗り越えなければならない犠牲だそうです。その終わりに待っている報酬のために耐えなければならない痛みだそうです。長時間の勉強や研究、車道を塞ぐ「崖崩れと迂回路を示す看板」などにも例えられていました。

金銭的困難や辛い努力、一時的な分離や遠回りなどを「乗り越える」ためにソーンは個人的な犠牲を必要としているようです。

ソーンの解釈を調べていくうちに、映画「虎の尾を踏む男達」で見た、義経と弁慶の関係を思い出しました。

虎の尾を踏む男達

兄の将軍源頼朝に追われる身となった義経は、山伏姿に変装して弁慶らと共に唯一の理解者、奥州の藤原秀衡のもとへ向かう。が、途中の安宅(あたか)の関所では関守・富樫左衛門が山伏姿に身をやつした義経一行を待ち構えていたのだった。

バレると処刑されてしまうので、弁慶一行は山伏に姿を変え、主君の義経は強力(荷物持ち)へと変装させました。しかし関所には義経らが山伏に変装しているとの情報が既に入っており、武装して義経一行の到着を待ち構えていました。

そこにたどり着いた弁慶と義経一行。弁慶は「我々は作り山伏ではない」と、山伏の呪文を唱えたり、白紙の巻物を勧進帳のように読み上げたり、様々な問答に答えたりとして疑いを晴らそうとしました。

占気ユウ
占気ユウ

(何言ってるかさっぱり分からないですけど)名シーンです!

疑いが晴れかけた時、役人のひとりが「その荷物持ちが判官殿(義経)に似ている」と騒ぎ出しました!!! しかし、

そこでも弁慶は機転を利かせ、今度は手に持っていた杖で「お前が義経に似ているために、あらぬ疑いをかけられてしまったではないか!」とののしりながら主君である義経を何度も何度も殴った。

wiki/武蔵坊弁慶

山伏姿の弁慶が、荷物持ち姿の義経をめちゃめちゃに杖で叩くことで、「いくらなんでも杖で主君をぶつ者はこの世にいるはずが無い」 と役人の疑いが晴れ、無事に関所を通ることができました。この時の荒々しく強い弁慶の姿が、ソーンというルーン文字に重なって感じました。

その後、弁慶は泣いて義経に詫ました。処刑を免れるためとはいえ主君をボコボコに叩くなんて、とても辛い判断だったと思います。それにもし義経がびっくりしたり、怒ったり、その場の痛みを逃れるために声を出しまっていたら、喋り方の発音や発声で高貴な身分だとすぐにバレていたことと思います。義経との信頼関係も大事だったと思えますね。

ソーンを見る1つの方法は、人生の厳しい現実を受け入れ、それらは生命と自然の壮大なサイクルの一部だと理解することのようです。最高善のために必要な運命だということです。

人生の理不尽で厳しい痛みを感じた時は、ソーンが何か意味を持って「義経を殴る弁慶」のような深い思慮と愛情で、行く手を遮っているのだなと、少し余裕を持って考えることにしようと思いました。

占気ユウ
占気ユウ

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