ゲルマン共通ルーン24文字(空白のルーンを含めると25文字)のウル/ウルズについて調べてみました。
ルーン占いでウルの意味は?
1627年に絶滅したヨーロッパのオーロックスという大型の牛を象徴するルーン。野生の牛のイメージから本能や活力の意味も持つルーン文字でもあるようです。
ウルを読み解くヒント

【ゲルマン読み】 ウルズ(uruz)
【アルファベット】 U
【意味】一途、果敢、野生、スピード感
ルーン占いでウルが出た時の解釈
猪突猛進だ!
このルーンに出会った日にはあなたの意欲やエネルギーがどんどん湧き上がってきて、気力に溢れている日のようです。停滞していた物事も今日なら引っ張れる力がありそうです。
今日は湧きあがるエネルギーをそのまま行動に移すには良いタイミングだそうなので、衝動的に猪突猛進に力強く積極的に行動、突き進みましょう。
ウルは強さのルーンです。これはあなたがあなた自身のために精神的にも肉体的にもパワーを充満させる必要があり、他の誰かの影響を受けないよう、他の誰かの考えに支配されないよう強い意思を持てるという暗示のようでもあります。
動きを止めない
もし何かの答えを知りたいときにこのルーン文字に出会ったのであれば、動きを止める障害物を作らないという意識が大切なのかもしれません。
あなたは夢を実現するための肉体的、精神的な力を持っています。どんなネガティブな意見にも左右されないでください。他の誰にもあなたの手綱を握らせないで下さい。自分の目標に集中するため、感情をコントロールし高いポテンシャルを維持してください。そうすれば成功へと近づくはず、なのだそうです。
そして自分の傲慢さやエゴに注意を払い、”大いなる力には大いなる責任が伴う”ということを忘れないようにもしてください。
新しいことを始める
ウルは「挑戦」のルーンでもあります。
このルーンに出会った時には遅かれ早かれ何かが終わり、何かが始まっていくような、活動的でパワフルなエレルギーが満ちている時のようです。
飼いならされた牛のように与えられた役割をこなすのではなく、野生の牛のように自由な選択をする。
当たり前にしていた事を批判的な目で見てみたり、日常の行動に疑問を投げかけてみたりと、新しく考え、対策し、行動してみて下さい。
ウルはあなた自身から始まる何かを期待しているようです。
逆位置の場合は..
自分に自信が持てなかったり、うまく行動できなかったり、思っていることを伝えられなかったりということがありそうです。あるいは感情的になりすぎて暴走してしまうこともあるかもしれません。本能的な恐れを克服しコントロールする必要がありそうです。
人間のエゴにより絶滅したオーロックス
ウルはフェオに続く2番目のルーン文字となります。1番目のフェオは飼いならされた家畜の象徴でしたが、ウルは野生の荒々しい牛を象徴しています。この牛のモデルはヨーロッパに実在していた「オーロックス」という種類の大型の牛(バイソンより大きくマンモスよりし小さい) のようです。 このオーロックスはフランス・ラスコー地方の約2万年前の壁画にも描かれているほど、人間の生活とは関係が深かったようです。
オーロックスは大きな体をしていますが性格は温厚で柔和な動物のようで、通過儀礼としての狩猟や遊戯的なスポーツハンティングの獲物としては最適だったようです。森が開拓され文明が発展していくとオーロックスの個体数は徐々に減少していき、保護区内で生存していた個体も密猟によって殺され、次第に絶滅へと追い詰められていきました。
ウルは勇気と忍耐力、スタミナと生命力の象徴でもありますが、終わりと始まりの暗示でもあります。また、人間のエゴを認め恐怖心や弱さを受け入れた時にのみ手にすることの出来る強さの象徴でもあるようです。
このルーン文字を調べていて面白かったのが、①ウルの前向きでダイナミックなエネルギーをそのまま受け取り大胆に行動する、②動き続けられるよう、動きを遅らせる要素を排除するためにウルのエネルギーを使う、という2通りのエネルギーとして活用されたりしていました。
ウルに出会ったときには、このルーン文字を剣として使うか盾として使うか、というような選択も自分で決定しなくちゃいけないようです。どちらにしても、動き続けるためには変化が必要だと教えてくれている気がします。

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