ゲルマン共通ルーン24文字(空白のルーンを含めると25文字)のウィルド/ブランクについて調べてみました。
ルーン占いでウィルドが出た時は?

文字が刻まれていないルーンをブランクルーンと呼び、運命や宿命という意味を持たせているようです。占いのために生まれたルーンだとも言われ、このルーンを加えない占い師さんもいるようです。
【読み】ウィルド/ブランク
【意味】白紙、運命、宿命
ウィルドを読み解くヒント
この空白のルーンは北欧神話のノルンという運命の女神様を象徴するようで、このルーンが出たときには運命や宿命と深い関りがあると考えると良いようです。
このミステリアスで美しい女神は三姉妹で、起こったこと(過去)、起こること(現在)、これから起こること(未来)を司り、運命を支配する三柱の神様として知られています。
ギリシャ神話では運命の三女神モイライ(運命を紡ぎ、長さを計り、裁断する)の三柱にほぼ対応されているようですね。
ルーン占いでウィルドが出た時の解釈
番号も絵柄も何もないこの白紙のルーンは、状況の変化やゼロからのスタート、計画を白紙にリセットする、なんてことをお知らせする時に出会うことが多いようです。
ブランクルーンから見えてきたこと
運命である
予想外の事が起きても、予想通りに事が運んでも、すべては運命。
慢心せず落ち込まず、自分を責めず、必要以上に傷つかず、自分の宿命と受け入れて、未知なる未来にわくわく心躍らせてみましょう。
スタートである
新しく何かを始めたときにこのブランクルーンが出たら、自分の好きに決めて良い時のよう。あなたの自由に真っ白いキャンバスに楽しい未来を創造してみる時だそうです。
転換期である
また、大きな転換期や新しい挑戦をした人に新たなる可能性をお知らせしてくれるルーンでもあるので、このまま進めていいものか、一度リセットして考えるべきか、このタイミングで再検討をしてみるといいのかもしれませんね。
受け入れるときである
やりたいことがあれば、やる。考えたくないことは、考えない。会いたくない人には、会わない。疲れていたら、休む。今はどんな選択をしても良い時。あなたにとって心地良い方を選びましょう。
白紙のルーンが語る運命とは
ルーン文字の0番目や25番目という見方もあり、タロットカードで云うところの愚者のような意味合いと近い所もあるようです。
タロットカードでは愚者から始まった物語が1番の魔術師から21番の世界のカードまで巡りまた愚者へ戻っていくように、ルーン文字のフェオから始まりダエグで終わってまた白紙のウィルドから新たな物語が始まる起点になる、そんな位置にあるのがこの何も書かれていない空白のルーンのようです。
運命や宿命と言われると「悪い状況でも諦めることが肝心」のような悲観的な考え方になってしまったり、「なにか良いことが勝手に起こるのを待とう」と消極的な意味合いに捉えることもあるかと思います。
いずれにしてもルーン占いをした方の状況によるとは思いますが、今は未来を思い煩うことをやめて、運命を信じ、宿命を受け入れる強い覚悟について考えてみてはどうかというメッセージをくれているような気がします。
今、自分の目の前に真っ白いキャンバスが置かれ、どんな未来でも想像して描いて良いと言われたら。
あなたはどんな自分の姿を思い描くでしょうか?

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