タロットは象徴の言語です。
しかし象徴は、ときに曖昧でもあります。
「良いカードが出たけれど、なんだか信じられない」
「悪いカードっぽいけど、具体的にどうすればいいか分からない」
そんな解釈に振り回され「リーディングの迷子」になりそうな時、「今の自分のスペック」を知る必要があるのかもしれません。
リーディングを数値化する「パラメータースプレッド」
ツーカードやケルト十字、タロット占いにはたくさんのスプレッド(展開方法)があります。それぞれ得意な「推しスプレッド」があると思いますが、今回はオリジナルのスプレッドをご紹介します。
それが、当サイト独自の『MP分析(まりょくチャート)スプレッド』なのです。

(M)まりょく(P)ポイント!
トランプ占いに近いですが、「逆位置」や「ブーストカード」を採用し、タロットカードでしかできない占いになっています。
MP分析・パラメータースプレッドとは?
MP分析(まりょくチャート)は、タロットカードが持つエネルギーを星★1〜星★5(最大5ポイント)で数値化し、現状を可視化する手法です。

このスプレッドの目的は、未来を当てることではなく、「今、どこにエネルギーが集まり、どこが過剰なのか」を点検することにあります。
これにより、今の自分の運気を「客観的なスペック」として眺めることができるようになります。
パラメータースプレッドの実践
1.質問の設定
まずは3〜6つの項目を決めましょう。
鑑定の重要度の8割はこのプロセスに集約されています。「何を数値化したいのか」という目的意識を明確にすることがポイントです。この質問の設定の仕方で的中率も大きく変わります。
数値化出来る質問を考える
このスプレッドは「数字で評価できる」ことが得意なスプレッドになります。
『明日のデート、「どんな服」を着たらいい?』という質問より、『明日は、「①デニム、②黒いワンピース、③新しく買ったスカート、④その他」彼の印象が良いのは?』などと、星の数で評価できる質問を用意してください。
「好感度、満足度、信頼度」のように「〇〇度」で終わる言葉、や「体力、共感力、指導力」のような「〇〇力」で終わる言葉を選ぶと分かりやすいです。
「金運、対人運、恋愛運」などの「〇〇運」を占うのも、とても楽しいですよ。
この時、質問は1つでもいいのですが、経験上、関連する項目を3つ以上占った方が、より深いリーディングができます。項目が増えすぎても、解釈が「薄く」なってしまうので、通常は6項目くらいに絞って展開しています。
2.シャッフル&カット
項目が決まったら、カードをシャッフルし、ひとまとめにする「カット」を行います。 やり方に決まりはありませんが、ご自身のいつものスタイルで心を落ち着けて進めてください。
「カードの混ぜ方がわからない」「正しい作法を知りたい」という方は、こちらの記事で詳しく解説しています↓
3.場にカードを出す
・質問した項目に対して、カードを1枚ずつ表(絵柄がある方)を向けて引いていきます。
・質問する項目の一枚目に小アルカナが出たらストップ、順番に次の質問にドローしていきます。
・一枚目に大アルカナが出た場合は、その大アルカナの上に重ねるように、小アルカナが出るまでカードを引いていきます。
これを繰り返し、設定した項目全てに小アルカナを置くようにしてください。大アルカナのない項目もあれば、複数枚の大アルカナが重なった場所もできていきます。
並べ方として、通常は左から横に並べていきますが、質問の項目が多い場合は、四角形にしたり、ヘキサグラムのような並べ方にしたりしています。

ルール説明と解説
カードを展開した後のリーディングのルール説明をしていきます。
1|評価システム・基本パラメーター
MP分析では、小アルカナを「数値」として扱います。
カードの意味ではなく、数字で評価するので、カードの意味が分からない方でも楽しめます。

・星★1→小アルカナ 2・3
・星★2→小アルカナ 4・5・ペイジ
・星★3→小アルカナ 6・7・ナイト
・星★4→小アルカナ 8・9・クイーン
・星★5→小アルカナ 10・Ace・キング
星が少ないと、エネルギーが弱く不安定な状態、「今は休息や充電が必要」「今は動く時ではない」というサインです。星が増えるごとに具体的な動きが生まれているので、エネルギーが「加速」したり熟練している、ということが分かります。
星5の場合、エネルギーが満ち、最高出力のパワーを宿しています。ですが、禍福は糾える縄の如し。コップに水を注ぎ続けるとこぼれてしまいます。過剰に溢れたエネルギーの揺り戻しに注意が必要です。

Ace(エース)は始まりにして圧倒的なエネルギーを持っているので、星5評価にしています。
2|逆位置の採用
タロット占いには、カードを出した時にカードが反対に出る「逆位置」という解釈があります。
この「逆位置」は考慮しない方法もありますが、パラメータースプレッドの場合、「項目と評価になんらかの異常や違和感がある」「性能はあるのに利用できていない(逆に、性能はないのに利用している)」などの可能性と捉えます。
私は、鑑定の時は「逆位置」のカードが出ると、「逆位置ストーン」と呼ぶ石を配置しカードを正位置に戻しています。


逆位置ストーンは正位置への魔力。
たとえば、体力値が星★5のカードで逆位置が出た場合、体力は十分にあるが、自覚していなかったり、昔の怪我やトラブルを恐れていたり、周りからの「弱い」という言葉やキャラ付けの影響を受けている場合もありました。
逆に、恋愛運が星★1の逆位置の場合、ただ恋愛運が下がっているだけではなく、相手が“引いている”ことに気付かずに計画を進めていたり、叶わない恋だと分かっていても強い覚悟を決めている場合もありました。

推しは推せる時に推せ!

強い覚悟!!
逆位置からは、「改善可能な課題」が見えてくることが多くあります。「不運だから休息する」だけではなく、正位置に戻す具体的な対策を立てることができます。
3|大アルカナは強風のカード
MP分析スプレッドでは、大アルカナを、特別な個人の努力や能力を超えた運命の追い風、「ブーストカード」として扱っています。
大アルカナが出現した項目には、なんらかの「+補正」が加わるようなイメージです。

時代の流れ、強力な縁、環境など、自分の力では操作できない「タイミング」や「想定外の幸運」などを教えてくれます。
・戦車ブースト→ 勢いはある、止まらない。暴走注意。
・塔ブースト→ 強制リセット。自分の意思はほぼ関係ない。
・悪魔×皇帝ブースト→ 支配構造の強化。恋愛なら依存、仕事なら権力争い。
など、カードによって解釈は変わってきますが、初心者さんの場合、まずは吉凶や善悪などを考えず、カードの絵や色などの印象から「どんな追い風なんだろう?」とリーディングしてみてください。
MP分析は、未来を当てるスプレッドではない
このスプレッドは、
・自分や他の誰かの現状のエネルギーを占える
・選択肢(A案・B案など)を数値で検討できる
・どこにエネルギーを注ぐか優先順位を付けられる
・逆位置やブーストカードで「改善ポイント」を知れる
など今の自分の“エネルギー配分”を簡単に占うことができ、どこに力を注ぎ、どこを休ませるべきかを判断するためのツールです。
感情が荒れている時ほど、私たちはカードの意味に振り回されます。でも、数値にして眺めると、冷静に「うまくいく調整」へと考え方を変えることができます。

ゲームをプレイする時、持ち物や残りの体力などのステータスを確認することは必要ですよね!

ボス戦の時は、敵の情報も必要だな
あなたやあなたの好きな人、あなたを困らせるアイツのステータスを確認すると、意外な秘密が浮かび上がってくるかもしれませんよ。MP分析は、あなたの魔力を“消耗”から“運用”へ変えるスプレッドです。
ぜひ楽しんでみてくださいね!

