タロットカードはどんな悩みを問いかけても「お返事」を返してくれます。
タロット占いをする場合、
・中古のタロットカードは避けたほうがいい
・自分のタロットカードは人に触らせてはいけない
・定期的にタロットカードを浄化しなければならない
などなど、
占う人の数だけルールが存在すると言っても過言ではありません。
タロット占いのやり方は千差万別、調べればたくさん出てきますが、どの占い師さんを信じるか、どのやり方が自分に合っているかとか、自分らしい占いに対する考え方や向き合い方を模索しながら実践してみるのが良いと思います。
タロットカードに出会う
タロット占いを始める場合は、まずタロットカードが必要になります。
たくさんの絵柄のたくさんの種類があるので、好きなテイストや惹かれるデザインで選んでもいいと思います。
なにを買っていいか迷う場合は、個人的にはウェイト版タロットをおすすめします。
ウェイト版タロット(ウェイトばんタロット、Rider Waite Tarot)とは、アーサー・エドワード・ウェイトが黄金の夜明け団の解釈に基づいてデザインし、パメラ・コールマン・スミスに描かせたタロットの通称。1909年にロンドンのライダー社から発売されたことから、ライダー版とも呼ばれる。
アール・ヌーヴォー調の親しみやすい絵柄で大ブームとなる。以後、イギリスでタロットと言えば、ほとんどこれを指すほどになった。
Wiki/ウェイト版タロット
ウェイト版に基づいた解釈をされている方も多いですし、ウェブサイトや解説本も多くありますので、カードの読み方がわからないときなどは参考にしやすいです。
カードを購入したら、1枚1枚絵画を見るように眺めてみましょう。絵を見た時に自分の内面から湧く感情や浮かび上がる言葉がないかを感じてみましょう。
1枚のタロットカードの中にたくさんのキーワードが詰め込まれています。まずは正解を考えずに描かれた人物の感情を想像したり、物語を想像して楽しんでみましょう。それができるのは背景やキーワードを知る前のこの時間だけですから。
ダブリはないか、大アルカナ(0〜21番のカード)が22枚、少アルカナが56枚、合計78枚入っているかのチェックもしておきましょう。
タロットカード開封後の儀式
- ホワイトセージなどの乾燥した葉を燃やした煙で浄化する
- 塩水につけたり満月に当てたクリスタルを1日乗せて浄化する
- 利き手とは逆の手でカードをノックする
- 誓いを立ててカードと契約する
今まで見聞きした儀式はこんな感じです。
でも私の周りでやっている先生にはお会いしたことはなく、みなさま口を揃えて
「好きにしたらいいよ」
とおっしゃられています(笑)
これから永い間、自分の相棒になり先生になり、いろいろな感情や物の見方を教えてくれる魔術道具ですので、大切にさえ扱っていればいいと思います。
テンションが上がるなら儀式をやってもいいと思いますが、付け焼き刃で儀式をすると逆に変な念が入りそうで怖いですよね。
私は好きなものには「ほおずり」すると決めてるので、頬をすりすりします!
タロット占いをする時のルールを決める
タロットカードを手に入れて、ひととおり絵柄を楽しんだら、さっそく占っちゃいましょう!
その時に大事になるのは、占いをする時のルールです。
シャッフルの仕方や、カードを出す順番、タロット占いにはいろいろな作法が存在します。
でも、それは自分で決めていいのです。
カットしてる時に飛び出したカードを使うとか、上から7枚目をめくるとか、いつも左を上向きに揃えるとか、混ぜ方やめくり方を自分の中で決めて、いつもその手順通りにすることで、カードと自分の相性を良くしていくような気がしています。
自分の経験上、代表的なやり方をご紹介します。
シャッフルのやり方
- タロットクロスや清潔な布を敷きます
- その上にカードをすべて裏向きにして置きます
- 占いたいことをイメージしながら、両手で時計回りに混ぜます
- しっかり混ざったらカードを横向きにまとめます
- (自分を占う場合は左側を上、他人を占う場合は右側を上に向けます)
私は初心者の時に手順5で教えてもらっていたのですが、自分で天地さえ決めていれば同じ向きでも良いという方も多いようです。
・質問を思い浮かべながら
・時計回り
・気が済むまで
というのが共通のシャッフルのポイントです。
カットのやり方
シャッフルしてカードをひとつにまとめたら、そのカードを3つの山に分けます。
そして3つの山をランダムに戻すのですが、左から山を分けたとしたら右や中央の山から取るようにしましょう。
この取り分ける順番も自分で決めておいたらいいかと思います。
※このカットの工程は占う相手にしてもらうという方もいますが、そもそもタロットカードを他人に触らせてはいけないという考え方もいらっしゃいますので、他人のカードは相手から勧められた場合以外は気軽に触らないようにしましょう。
スプレッド(展開)を選び方
占いたいことや質問を決めると、どういう方向から分析するのか?どういう視点でアプローチしていくのか?をどの「スプレッド」で占うのがいいかを考えることが出来ます。
スプレッドとはカードの並べ方のことです。様々なスプレッド(展開法)には、1枚1枚カードの場所に意味をもたせているので、置いた場所のカードの解釈をより明確にリーディングすることが可能になります。
また、カードの場所の意味は、自分で設定することもできます。
たとえば、3枚カード置いたスリーカードスプレッドの場合には、左から「過去・現在・未来」と設定して時系列の出来事や心情を占ったり、「原因・結果・アドバイス」と設定して悩みの根を探り改善を求めたりすることができます。
ここでも代表的なスプレッドの説明をします
ワンオラクル
ひとつの質問に対して1枚のカードで占うお手軽な方法です。まさに今現在の状況を知るのに適したスプレッドでもあります。
- 今日の運勢は?
- 失敗した原因は?
- あの人はどう思ってる?
- どうしたらいい?
- ラインを送っていい?
など1問1答方式で状況に合わせた質問をする事が出来ます。
関連記事:
ツーオラクル
ひとつの質問に対して2枚のカードで占う方法です。ワンオラクルよりもう少し具体的にアドバイスが欲しい時に便利です。毎日の運勢を占うのに最適でもあります。
- 状況/課題
- 問題/解決策
- 原因/結果
- 本心/現状
- 質問者/敵対者
など
様々な状況を別の視点を踏まえてから追加情報やアドバイスを読めるので、初心者にも使いやすいです。また、2枚の意味を融合し解釈することで奥行きのあるリーディングができるようになります。
関連記事:
スリーカード
ひとつの質問に対して3枚のカードでより具体的に占います。カードが多すぎず少なすぎずなので初心者でも比較的流れを読みやすいです。
- 過去〜現在〜未来
- 原因〜結果〜アドバイス
- 今の気持ち〜アドバイス〜未来
- 今日〜明日〜明後日
など
ワンオラクルよりも深堀りした答えや行動を占う事が出来ます
ヘキサグラム
ひとつの質問に対して7枚のカードで占います。過去〜未来の流れを基にして、周りの状況や自分の気持ち、結果への対策などを知ることが出来ます。
①過去
②現在
③未来
④アドバイス(対策)
⑤周囲の状況(相手の気持ち)
⑥自分の状況(自分の本心)
⑦最終結果
六芒星と呼ばれる星の形に時系列と状況や心情が展開されるので、恋愛や人間関係を占うのに最適なスプレッドです。
ケルト十字
ひとつの質問に対して10枚のカードで占います。さきほどのヘキサグラムと同じように過去〜未来の流れを汲んでいますが、1人の人の願望や潜在意識までをより深く占うことが出来ます。
①現在
②障害や試練
③顕在意識
④潜在意識
⑤過去(未来)
⑥未来(過去)
⑦自分の本心や価値観
⑧周囲の状況や影響
⑨願望や恐れ
⑩最終結果
(占術者により順番が変わります)
枚数が多くなるのでリーディングが複雑になっていきそうですが、カードの強弱を考慮したり、自分や相手を深く探るのに最適なスプレッドです。タロット占いで最もメジャーなスプレッドではないでしょうか。
他にも、2つのものからより良い方を選ぶ二者拓一や、総合的な運勢を占うホロスコープスプレッドや、1週間や1ヶ月を占うカレンダーのようなスプレッド、占い師さんオリジナルのスプレッドなど数々の展開法が存在します。
私も、人生をと闘う「プロレスリングスプレッド」やタロット仙人から夢で教えてもらった「時の流れスプレッド」など、オリジナルのスプレッドを使ったりしています。
コートカード/宮廷札の読み方
コートカードは4つのスートと4つの宮廷ランク(役職・地位)をかけ合わせた16枚のカードからなるの人物カードです。スートとはトランプのマークのようなもので、タロットカードにはワンド(棒)、カップ(聖杯)、ソード(剣)、ペンタクル(護符、コイン)の4種類があります。ランクにはキング(王様)、クイーン(女王)、ナイト(騎士)、ペイジ(小姓)の4種類があり、それぞの性質を持っています。
コートカードが出てきたときには、
- 人物として
- 状況やとして
- 成熟度として
- 性格や内面として
のように様々な方向からリーディングすることが可能です。
詳しくはコートカードを楽に覚えるためにの記事をご覧ください
タロット占いをやる時の心得
タロットカードは基本的には、いつでもどこでも、気軽にお返事をくれる占いツールです。
喫茶店でコーヒーを、バーや居酒屋でお酒をワイワイ呑みながらでも占うことが出来ます。
しかし、体調や環境によって集中できなかったり、念が入りすぎたり、ネガティブに悪いことばかり考えてしまう場合はリーディングや解釈が偏り、的中率が下がってしまいます。
タロット占いをする時の心得
- 質問をしっかり決める
- リラックスできる場所で占う
- 心を穏やかにカードを扱う
- 悪い結果が出ても気にしすぎない
- 同じ質問を何度もするのはNG
- 人の不幸を願ったり死期を占うのはNG
タロット占いをやっていると、同じカードばかり出てきたり、期待と違うカードばかり出てしまう時が頻繁に起こることも経験します。
そんな時は質問が曖昧じゃないか、現実離れしていないかを再考し、自分の気持を整理してから質問の方向性を変えてみましょう。とある宗教家は”知った未来は変えられる”と言っています。行動のアドバイスを問いかけたりして、希望しない未来を受け取らないようにしましょう。
最後までお読み頂きありがとうございます!!