こんにちは。
「組織に属さず、ネットだけで占い師としてやっていけるのか?」
そんな疑問を抱えながら、私はこれまで様々な占術を学び、コンサルを受け、複数のSNSアカウントを運用してきました。
その中で多くの占い師さんと交流し、見えてきたことがあります。
それは、占いの技術以前に「自分の立ち位置」が明確でないと、心が折れてしまう、ということです。
これから占いを世に出そうとしているあなたへ、「占い」を嫌いにならずに済むための大切なことをお伝えします。
プロになりたいのか? 趣味で続けたいのか?
あなたがタロットカードを手にする理由、
自分で占いを学び始める理由はなんでしょうか?
・自分や身近な人を占ってあげたい
・いつか占いで収入を得たい
「今は無料。でもいつか有料でできたらいいな」
多くの人がそんな気持ちを秘めて、占いアカウントを始められていました。

SNSは楽しい。でも、消耗もする
占いアカウントを始めると、良いこともたくさんあります。
・他の占い師さんと交流できる
・学びのある投稿に触れられる
・表現力が磨かれる
でも同時に、
・成功している人
・成功している“風”の人
・同業を批判する人
にも出会います。
そして、静かに自信を削られ消えていく人を、私は何人も見てきました。
だからこそ、
“いつか”本気で目指すなら、
最初に立ち位置を決める必要があります。

システムを売る人か、サービスを売るか
集客のためにSNSを使おうと思っている場合、まず自分は「占い師」になるのか「占いの売り方を教える先生」になりたいのか、を考えて運営しないと、嫌な思いをしたり、疲れてしまったり、トラブルになって、タロット占い自体を辞めてしまうことになりかねません。
せっかくタロット占いに出会ったのに、誰かのせいでタロットを嫌いになるのはとても悲しいことです。
占い界隈には、大きく分けて2タイプいます。
システムを売る人
ターゲットは「占い師」や「占い師になりたい人」。
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という導線を作ります。
商品は「売れる方法」や「仕組み」。発信の特徴として、「月収〇〇万」「集客の裏技」など、刺激的な言葉が多く、「売れてない人は努力不足」と煽るスタイルも多いです。
同業者を否定することで自分を優位に見せる手法(マウンティング)が使われやすいので、純粋に占いをしたい人が見ると自信を失う原因になります。
サービス(占い)を売る人
ターゲットは「悩みを抱える一般の人」。
商品は「鑑定そのもの」なので、読んだ人の心が軽くなるようなメッセージ、日々の気づき、ポジティブな発信が多いです。
「占いで誰かを癒やしたい」と思っているから、穏やかで、共感や安心を重視した発信がメインとなります。
どちらが良い悪いではありませんが、サービス(占い)を届けたいのに、システム売りの土俵で戦おうとすると、消耗していきます。
さらにもうひとつ。
占いには、思想の違いがあります。
占いにも、実は2種類ある
SNSでは時折、占い師同士が「その読み方は間違っている」「基礎ができていない」と議論(あるいは批判)し合っている場面に遭遇します。
これは、大切にしているゴールの違いから生まれています。
占いの「ゴール」はどこにあるのか?
①占術の歴史や伝統を守ることに重きを置く占い
②お客様の悩みを解決するためのツールとしての占い
言い争いや批判が起こる場面では、この2つのゴールの違いが原因だと感じることがしばしばあります。そもそもそれぞれのゴールが違うので、心の底からは理解し合えないのだと思います。

①歴史や伝統を優先する
たとえば「占術の歴史や伝統を守ることに重きを置く占い」の場合、占星術や紫微斗、人相占いなど、それぞれの方法論にのっとって占いが進みます。勉強する知識量も多く、とてもプロ意識の高い方が多いです。
歴史や体系を守ることを重視すると、「あの占い方法は間違っている」「こういうマインドが正しい」「占う時に教科書を見てはいけない」というような、決められたルールや正解のあるような議論が起きやすいのです。
問題解決ツール派
占術は「解決のツール」、ゴールは「お客様の心が楽になること」なので、ルール通りに出来なかったり、少しくらい解釈が間違っていたとしても「お客様のお悩みが解消した」のならそれで正解としている場合が多い。
お話を傾聴したり、希望を見つけ出し共有することでカウンセリングのような側面もあります。しかし、良いことばかり言ういわゆる”アゲ鑑定”というものも起こりやすいです。
どちらが良い・悪いではなく、「自分はどちらのスタンスで鑑定するのか」を決めておくだけで、批判を目にしても心が揺れなくなります。
まとめ:「微笑もて正義を為せ」
私は、
・同業を叩くことで正しさを証明する人
・誰かを不安にさせて売上を作る人
にはなりたくありません。
タロットは歴史の中で、“創造的誤読”を繰り返してきたと言われています。だからこそ初心者が参入がしやすく、衝突も起きやすいのかもしれません。
知識が増え、技術が向上してくると、つい「正しさ」を武器に「自分勝手に占ってる人」を裁きたくなる気持ちになることもあるかもしれません。
太宰治の『正義と微笑』には、こんな一節があります。
智慧 ( ちえ ) の実を食べると、人間は、笑いを失うものらしい
そしてすぐその後にこう付け加えています。
微笑もて正義を為せ!
この言葉には、「自分が正しいと思うこと(正義)を突き通すときほど、愛のある微笑みを忘れてはいけない」という意味が込められています。
占い師にとっての正義とは、占術の知識や、相談者を導きたいという熱意でしょう。けれど、その「正しすぎる正義」で誰かを傷つけたり、同業者を攻撃してしまっては、せっかくの占いの灯が消えてしまいます。
もしSNSでトゲのある言葉に触れて心がザワついたら、一度スマホを置いて、あなたの手元にあるタロットカードに触れてみてください。
占いは、本来楽しいものです。 あなたの心が「正位置」にある状態で、心地よいデビューができることを応援しています。

