2枚引きが苦手なんです!!
特に質問を決めず、なにげなく2枚のカードを引く。
そのイメージを言葉にまとめてすらすら表現できる…
そんな占い師さんに憧れています。
●2枚で簡単に占うスプレッドの解説はこちら!
一般的なツーカードやツーオラクルでの占い方は上の記事で解説したのですが、
2枚のカードを融合させ、複合してリーディングしたり
2枚のカードから連想した景色を
すらすらと詩を朗読するように表現できるようになりたいんです!!
そのためのあれこれをまとめてみました!
カードの読み方のルールを作る
タロットカードをすらすら読めるようになるには、発想力と表現力を磨くことが大事ですよね!?。
絵柄やキーワードからイメージを単純に繋げるだけのリーディングだと単調で薄っぺらく温度のない表現になってしまうことも多く、表現力のなさにがっかりしてしまうことも多いのです。
そのたびに「もっとかっこよくスマートに連鎖読みしたい!」という思いが強くなります。
答えを占うのではなく、お題から詩を詠むように自由にタロットカードの世界に触れたいとも思うようになりました。
そのために、遊戯的に解釈や表現を楽しめるルールを作ろうと思い調べました。
矛盾しているようですが、遊戯にルールは必要ですからね!
2つの構造を考えてみる
2枚のカードをスマートに読むために、2つ物の関係性のパターンを考えてみました。
他にもたくさんありそうですが、リーディングに使えそうな関係はこのくらいかなと思います。

- 【調う】-お互いの良い所を半分ずつ融合する。
- 【対立する】-離れた場所から攻撃、防御する。
- 【活性化する】-お互いを尊重し合い盛り上がる
- 【追う・追われる】-存在は知っているがまだ出会えていない。
- 【無関心】-全く関心がない。存在も知らない。
2枚のカードを見比べて、いずれかの状態を感じ取れたらリーディングの方向性が決まりそうですね。
ポジションの優位性

普通にタロット占いをする場合は、カードを置く場所に意味を持たせます。
過去・現在や潜在意識・顕在意識、
原因と結果や現状とアドバイスなどなど、
2枚の展開法にはたくさんのスプレッドが存在します。
ですが発想を繋げやすいように自分だけの簡単なオリジナルルールを作ってみました。

日本では伝統的に左上右下という考えがあり、左側に偉い人を立たせる傾向があります(カードがこっちを向いていたとすると、Bのカードが優位になります)。ですが西洋では右上位という考えがスタンダードなようで、国際的にも日本とは左右の順番が逆のようです。

タロットカードは西洋のカードですので、2枚並べたカードの向かって左側(A)のカードを優位と考えるようにしました。
ルール①:向かって左のカード(A)を優位にリーディングする
正位置と逆位置
タロットカードを読み解く際に大事なポイントは、人それぞれたくさんあると思います。個人的にはカードの正位置と逆位置から解釈を考えることがタロット占いの醍醐味だと思っています。逆位置から考えるという発想に出会ったことが、タロットに魅了された一因だと思っています。
だからって、正位置が良い、逆位置だから悪い、なんて単純には捉えられないことが多いのですが、人の気持ちの方向性を探るうえで、正逆をとても参考にしています。
そこでカードの向きについてもルールを決めました。
ルール②:逆位置は必要な否定的エネルギーと考える
たとえば、左のカードが正位置ならば「なりたい」、逆位置なら「なりたくない」という気持ちだとして、それを右のカードが支援(正位置)や制限(逆位置)していると読んでみます。ルーン文字のソーンのような障害と捉えてもいいかもしれません。
その場合の構図はこんなかんじですかね。
正+正 | 左正になるために、右正が支援する |
正+逆 | 左正になるためには、右逆をしてはいけないと制限し仲裁する |
逆+正 | 左逆にならないように、右正をしようと仲裁し支援する |
逆+逆 | 左逆にならないよう、右逆をしてはいけないと制限する |
例)左が正位置、右が逆位置の場合
左のカードに「カップのキング/正位置」が、右に「ソードの3/逆位置」が出た場合で考えてみます。


上の構図から”カップのキング”になるためには”ソード3の逆位置”をしてはいけないと解釈してみます。
そうすると「優しく温厚な性格になるためには、深い悲しみや劣等感を感じることをしてはいけない」というふうにリーディングできそうです。
次に、左であることを右のカードが肯定(正位置)・否定(逆位置)している場合の構図も考えてみます。
(左のカードが正位置ならプラス、逆ならマイナスの感情に関心が寄っていると考えた場合)
正+正 | やりたい事を右が肯定する | (活性的な肯定) |
正+逆 | やりたい事を右が否定する | (対立的な否定) |
逆+正 | やりたくない事を右が肯定する | (調和的な肯定) |
逆+逆 | やりたくない事を右が否定する | (調和的な否定) |


この場合、上のカードをそのまま使うと、
「優しく温厚な性格になろうとするのは、深く傷付くから止めたほうがいい」と言い聞かせるような読み方も出来ると思います。

右側のBのカードが逆位置の場合、2通りの考え方があることに気が付きました。
- Aをする時やしない時には、Bをしないほうがいい
(例)穏やかでいるために悲しみに意識を向けることはしないほうが良い - やりたくてもやりたくなくてもAをしないほうがいい。なぜならBだから。
(例)穏やかであろうとするのはしないほうが良い。だって傷ついて悲しくなるから
Bのカードが逆位置の場合、
Aを否定し打ち消すのか、
Aを肯定するためにB自身を打ち消すのか、
捉え方によってまったく逆のアドバイスになってしまいます。
そこで、Aを応援するのか否定するのかは、カードの他の要素によってパワーバランスを見たうえで決定しようと思いました。
その他の読み方のヒント
①カードの強弱
大アルカナは自分の力の及ばない宿命的な事柄を表すとも言われていて、両方のカードが大アルカナの場合は、カルマ的な事柄や避けられない学びなど、人生の主要なテーマを表すとも捉えられます。
小アルカナやコートカードの場合は、日常的な事柄や一時的な問題など、現在の状況を表すことが多いようです。大アルカナと小アルカナが出た場合は、大アルカナの方の意味に重点を置いてリーディングしてみます。
一般的な意味の強さは、大アルカナ>エースカード>コートカード>小アルカナ(10~2)の順番で考えることが多いようです。
②数字の対比
左右のカードの数字にも注目してみます。左右の数字の差が少ない場合は、そのエネルギーが補い合ったりまとまったりすることが多く、逆に差が大きい場合は、反発したり揺らいだりすることがあるとリーディングします。
また、お互いのカードが1~3の範囲にある場合は始まりのエネルギーが強く、逆に7~10の範囲の場合はサイクルの終わりを教えてくれていると読んでみてもいいのかもしれません。
また、同じ数のカードの場合は数秘術的な数の意味やスートにも注目してみます。コートカードばかりの時は人物の存在の暗示としても考えてみます。
③コートカード
コートカードからはその人物の特徴的なイメージや性格を感じ取ることができます。質問に対して、関わってくる重要な人物を暗示する可能性もあります。単純にキング>クイーン>ナイト>ペイジの順での強弱を考えてみてもいいかもしれません。
左右の二枚ともにコートカードの場合は、ペイジ、ナイト、クイーン、キングの組み合わせやスートも考慮してリーディングしてみます。また、お互いの視線の向きも考えてみると面白い読み方ができそうですね。
④スートの相性
ご存知のようにタロットの小アルカナには、4つの記号が割り当てられています。ワンド、ペンタクル、ソード、カップの4つのスートは火・地・風・水の4つのエレメントに対応しています。そしてこの小アルカナはトランプの原型になったともいわれています。
国やゲームによっても違うようですが、トランプのスートにも強弱があります。ポーカーの時などは、スペード、ハート、ダイヤ、クローバーの順で強いのことが多いようです。そしてこのトランプのマークは、タロットのスートにも対応できます。
トランプ | 象徴 | タロット | 4要素 |
---|---|---|---|
スペード | 王族 | ソード | 風 |
ハート | 僧侶 | カップ | 水 |
ダイヤ | 商人 | ペンタクル | 地 |
クローバー | 農民 | ワンド | 火 |
次にスートの相性を調べてみました。タロットカードとして考える相性と、4つのエレメントとして考える場合の相性には差があり、考えをまとめることができませんでした。
ですが、ワンド(火)とソード(風)の相性と、カップ(水)とペンタクル(地)の相性の良さはどちらも共通していました。左右の2枚に同じスートが出た場合と、上記のスートのペアが出た場合には、エネルギーの活性化として考えてみようと思いました。
今の時点で自分が納得するイメージを図にするとこんな感じになりました。

⑤象徴するイメージや背景
タロットには積極的なエネルギーと消極的なエネルギーを持つカードがあります。ポジティブ、ネガティブと言い換えても良いかもしれません。タロットカードは、完全なポジティブや完全なネガティブは存在しないことをしばしば教えてくれますが、それぞれに明暗のコントラストがあることは間違いないようです。
カードの意味の背景にあるものや、ポジティブなカードの逆位置、ネガティブなカードの逆位置の視点を感じることで、より深いリーディングができそうです。
☆カードの持つポジティブやネガティブは、こちらのYESかNOかの記事を参考にしてみて下さい。

⑥図形やシンボル
タロットカードの絵柄の中にはたくさんの情報が隠されています。左右のカードに共通するシンボル、建物、人物や背景を探してみます。雲や水や動物や図形などなど、そこから感じる共通点や違和感などのイメージに注目してみると新しいリーディングに繋がるかもしれません。
とにかく実践あるのみ
簡単にリーディングするためにいろいろ考えてみたのですが、よりややこしくなってしまっている気がしなくもないです。やっぱりサラっとコンビネーションリーディングをできる占い師さんを尊敬します。
お金を頂いて占う場合には当てはまらない事も多いと思いますが、自分で占う場合の洞察力や表現力、発想力を養うための楽しい練習になるかもと思い、自分のルールを記事にしてみました。
ルールを作ることの良い所の一つは、間違いを恐れなくていいということです。当たらなかったり読み間違えたりしても、このルールのせいにできますからね(笑)。自分なり心の中の声をどんどん外に出していくことで、読み方が上手になったりカードとの信頼関係が築けるようになればいいなと思っています。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
☆解釈早見表を使って連鎖読みをしました
よければこちらもお読みください^^