カップの10が象徴するキーワード
正位置:幸福、家族、安定した愛と調和
逆位置:退屈、不満、家族や友人とのトラブル
カップの10の解説・解釈
「カップの10」は豊かな青空の下、10個のカップが虹のように並んでいます。絵の中には、幸せそうな家族が描かれており、父親と母親が子供たちを見守り、愛情あふれる家族の場面が描かれています。
家族全員が笑顔で、感情的な満足と心のつながりを表しています。背景には、広い土地や安定した家の象徴が描かれ、平和で調和の取れた生活が描写されています。この絵は「家族の幸せ」「心の充実」「愛の実現」といったテーマを強調しています。
カップの10から学ぶ【ぶっとび考察】

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。
だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。
私が小アルカナ「カップの10」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。
畏(おそ)れ敬(うやま)い敬意を払う
私たちも、カップの10の人物のように、目の前に現れた大きな虹に心から「素晴らしい」と感動し、畏敬の念を抱くことがあります。カリフォルニア大学の実験では、こうした「畏敬の念」を感じることが、心理的な不安や体内の炎症レベルを低下させる可能性について調べられました。200人の学生に日々の感情を記録させ、そのデータを分析した結果、畏敬の念を多く感じた人々は、心理的な不安や体内の炎症レベルが低い傾向がみられたそうです。
また、スタンフォード大学では、壮大な山や海の映像を見た人々が、人生の満足度が向上し、チャリティへの寄付意欲が高まるという調査も行われたようです。
いずれにしても、自然やアートなど、心から「素晴らしい」と感じるような、大きなものや偉大なものに触れる時間が、心の安定に良い影響を与えるようです。
畏敬の念を忘れないための10か条
- 自分を過信せず、謙虚でいること – 他者の偉大さや知恵を認め、自分の限界を受け入れること。
- 学び続けること – 常に新しい知識を吸収し、偉大なものから学ぶ意識を持ち続けること。
- 心を穏やかに保つこと – 畏敬の念を抱くことで、心の平穏を守り、ストレスに振り回されないようにすること。
- 成長し続けること – 尊敬するものに触れ、それを模範として自己成長を続けること。
- 他者を尊重すること – 畏敬の念を他者にも示し、信頼関係を深めること。
- 柔軟な思考を持ち続けること – 畏敬の念を持つことで、他者の意見や価値観を受け入れる余裕を持ち続けること。
- 感謝の気持ちを忘れないこと – 畏敬の念を抱くことで、日常の中で感謝の気持ちを感じ、表現すること。
- 自分の限界を理解すること – 自己の成長には限界があることを認識し、常に改善を目指すこと。
- 広い視野を持つこと – 畏敬の念が視野を広げ、人生の様々な側面を尊重して見ること。
- 精神的な支えを持ち続けること – 畏敬の念が心の安定をもたらすことを理解し、困難な時でもそれを支えにすること。
敬意を払うことを忘れずに生きることは、ただ自分の運を開くためだけではなく、周囲との調和を生み出し、心豊かな人生を送るための大切な鍵となります。カップのカードが示すように、愛や感謝、そして人との絆を尊重することは、自分自身の内面を高めるだけでなく、他者との深い信頼関係を築く力にもなります。
小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】
小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。
派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。
私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。
不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。
無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。
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