
みなさま、こんにちは!
日常を好転させるタロット占いをしていますユウと申します。
今日は、小アルカナの中でスートのもつエネルギーを私なりに言語化していきたいと思います
「このカードって結局どういう意味なの」と悩む前に、そのスートが何を意味するのかを理解すれば、カードのメッセージはぐっと読み解きやすくなると思います!
小アルカナは、描かれている以下の4種類のシンボルで区別されます。
タロットカードの小アルカナには、ワンド、カップ、ソード、ペンタクルの4つのスートがあります。それぞれのスートは、異なるエネルギーを持ち、私たちの生活における様々な側面を表しています。
- 棒(wands) ・・・ 元素の「火」を象徴
- 杯(cups) ・・・ 元素の「水」を象徴
- 剣(swords) ・・・ 元素の「空気」を象徴
- 金貨(pentacles) ・・・ 元素の「地」を象徴
ここで言う「火」「水」「空気」「地」という元素名は、現実のものではなく、古代ギリシアから伝わる、世界を構成する仮想的な「基本元素」のことです。
それぞれの種類は、「スート(suit)」と呼ばれ、「棒のスート」とか「剣のスート」などと言います。各スートは、14枚のカードで構成されていますので、小アルカナ全体では、14×4=56枚のカードとなります。
【スートのエネルギーを解けば、タロットの心が見える】

WANDS
ワンドは、情熱と行動のエネルギー
ワンドは、情熱、行動力、創造性、意欲、自信などを象徴するスートです。ワンドのカードが出た時は、自分の中に眠る情熱やエネルギーを呼び覚まし、目標に向かって積極的に行動するチャンスや前向きな気持ちを呼び起こしてくれるメッセージを受け取る時だと言えるでしょう。
「やれます、できます、やりたいです!」
ワンドって「勢い」や「行動力」と言われますが、私は、単なる行動じゃなく「自信をもって踏み出すエネルギー」と捉えています。そして、このワンドのエネルギーを「やれます、出来ます、やりたいです」と言語化してみました。
- やれます: 自分には能力がある、やれるはずだという自信
- できます: その目標を達成できるはず、という確信
- やりたいです: その目標に向かって努力したいという意欲
これらの感情は、ワンドが象徴する情熱、行動力、創造性、意欲、自信などと深く結びついていると思いませんか!?やる気が起こらない時にこのカードが出たら、自分の中に眠る情熱やエネルギーを呼び覚まし、目標に向かって積極的に行動するチャンスです。「やれます、できます、やりたいです!」という前向きなワンドのエネルギーを受け取り、「大丈夫、私なら出来るよ」と言い切れる強さを感じさせてくれますね。

CUPS
カップは、愛と感情の人間関係のエネルギー
一般的には「愛」「共感」って言われているカップですが(実際に「カップは愛」と何百回言ってきたことか)、カップは感情の揺れも表しているスートなので、人間関係での苦しいストレスの感情も中に含まれています。
このカップのエネルギーは、単に情熱的な愛や喜びだけでなく、相手の気持ちを尊重し、穏やかな関係性を維持するための「気配り」や「配慮」といった側面も持ち合わせているのです。
これはまさに、怒りを捨てる修行をするお坊さんや、クレームを起こさないための行動をする接客業者の感情にも近いと思っています。
クレーム対応のプロ
例えば、接客業者は、お客様に満足してもらうために、常に相手の気持ちに配慮し、丁寧な言葉遣いや態度で接します。クレームが発生した場合でも、お客様の怒りを鎮め、冷静に状況を把握し、適切な対応を取る必要があります。
相手の感情に寄り添い、不快な思いをさせないように配慮しながら円滑なコミュニケーションを図り、親しい間柄であっても礼儀正しい態度で接し、いつも穏やかに良好な関係性を築いていくエネルギーこそ、カップが持つ「気配り」のエネルギーを体現しているのだと思います。
「瞋(いか)るは地獄」
仏教に貪瞋癡(とんじんち)の三毒、という教えがあり、そのうち、
瞋恚(しんに)とは、自分の心に違うものを瞋(いか)る心をいいます。瞋りは他人に苦を与えるので、それが業因となって来世には自らが地獄の報いを受けます。
「瞋り」とは、自分の思い通りにいかないことや、苦しみの世界に対して抱く、やり場のない恨みの心です。苦の世界に囚われ、どうすることもできない生命のうめき声が瞋りです。いわば「生きていること自体が苦しい」、「何を見ても不幸に感じる」境涯が地獄界です。
つまり、思うようにならないことが起こった時、自分や他人を恨んだり、攻撃的になったりすると、争いが起こり、今世でも来世でも「地獄」をみることになる、ということでしょうか。
お坊さんは、小さい頃から「理不尽な扱いを受ける訓練」を受けているという話を聞いたことがあります。親や師匠に意地悪なことをされても「怒らない」ような修行になるということでした。
それでも、人間は怒る、悲しむ、気持ちを振り回される。その中で、荒れた海のような感情を受け入れ、気持ちを鎮め、周りへの配慮すら忘れないパワーこそが、カップのエネルギーの正体じゃないかと思っています。

SWORDS
ソードは、知性・思考・決断のエネルギー
ソードは「冷静」「分析」のエネルギーと言われることが多いのですが、「知りたい」「見抜きたい」という好奇心や洞察力も大きく関係していると思います。
ソードのカードが出た時は、状況を客観的に分析し、正しい判断を下すことが求められます。それは、まさに探偵が事件の真相を解き明かすように、ソードは物事の本質を見抜き、曖昧なものを切り捨て、様々な証拠や情報を集め、真実を突き止めるのではないでしょうか。
「全部お見通しだ!」
ソードは、知性、明晰さ、決断力、真実、正義などを象徴するスートです。私の考えでは、このエネルギーを「全部お見通しだ」という言葉で表すことができると思っています。情報を欲しがり、すべてを理解したくて、しかし、そのために時に冷酷な対応をしたり、独断で行動したり、無用なトラブルを起こすこともある。
この「知りたい」エネルギーは、物事を客観的に分析し、本質を見抜くソードの力と結びついています。
状況を冷静に把握する軍師
戦国時代の軍師や三国志の諸葛孔明は、戦況を的確に把握し、冷静に判断を下すことで、勝利へと導きました。彼らは、敵の戦略や兵力、地形など、様々な要素を考慮し、最適な戦略を立案しました。
ソードのスートのエネルギーは、軍師が状況を把握し、的確な判断を下すために必要な知性と洞察力とも言えるのかもしれません。

PENTACLES
ペンタクルは、物質や現実の安定のエネルギー
ペンタクルは、物質的な豊かさ、安定、現実的な成功、成長、勤勉さなどを象徴するスートです。ペンタクルのカードが出た時は、現実的な目標を立て、着実に努力することが大切さや、ひと針ひと針の丁寧な作業が豪華なドレスを作るように、ペンタクルは地味で地道な日々の積み重ねが大きな成果につながることを教えてくれます。
「しっかりこつこつ」
ペンタクルをひと言で言い表すなら、「しっかりこつこつ」という表現が、ペンタクルの「どんなに強いエネルギーでも続かなきゃ意味ない」という本質をズバリ捉えていると思います。
- しっかり: 目標達成のための計画を着実に実行する
- こつこつ: 地道な努力を継続し、小さく積み重ね続ける
現実的な目標を立て、着実に努力することで、豊かな未来を築くことができることを教えてくれるペンタクル。このカードが出た時は、現実的な目標を立て、計画的に地道に努力することで、着実な成果を上げることができるのでしょう。
ワンドやソードの一瞬のひらめきや勢いは大事だけど、それを形にして維持するにはペンタクルの「継続力」が絶対に必要。ペンタクルは地味に見えるけど、実際めちゃくちゃ重要なエネルギーなんだよね。
努力を継続するペンタクル
「継続するエネルギー」と言うと、ペンタクルの8(努力のカード)とか、ペンタクルの7(成長を待つカード)がすごくしっくりきますし、ペンタクルの10(最終的な成功)も、「続けた人だけがたどり着ける場所」って感じがしますね。
渋沢2024年、新一万円札の顔に選ばれた渋沢栄一。渋沢栄一は、500位上の有名な銀行や企業の設立等に関わり、多岐にわたる事業を成功させた実業家で、日本の経済発展の土台を作り、日本の資本主義の父と呼ばれています。

めちゃめちゃすごい!
そんな凄い方が、70代の時に出版した「論語と算盤」で、
人は良き習慣を造らねばならぬ、即ち勤務努力の習慣を得るやうにせねばならぬ。
と書かれています。

ペンタクルのキングっぽいですね!!
スートそれぞれのエネルギーの違いを感じる
いかがでしたでしょうか!?それぞれのスートが持つエネルギーを理解し、状況に応じて解釈することで、より豊かなメッセージを受け取ることができると思います。
タロットカードは、よく当たる占いに使える道具ですが、私たちに気づきを与え、より良い方向へ導いてくれるツールでもあります。スートのエネルギーを「自分なりに」考え、理解し、日々の生活に取り入れることで、より充実した毎日を送ることができると思います。
この記事が、日常を好転させ、今までとは違う新しい世界を広げるきっかけとなれば幸いです。