ペンタクルの9が象徴するキーワード
正位置:成功、達成、安全、豊かさ
逆位置:詐欺、無益な希望、物質的な不安定さ、浪費
ペンタクルの9の解説・解釈
ペンタクルの9のカードには、美しいブドウ園に立っている身なりのよい女性が描かれています。彼女が身につけている、ひまわり柄のゆったりとした豪華なローブや赤いベレー帽は、彼女が裕福な家庭で過ごしていることを示しています。一般的に、ペンタクルの9は成功や豊かさ、繁栄や富を象徴するカードといわれています。
足元の金貨、背景に見える城、彼女の左手に乗るハヤブサ、ぶどうの実は豊かに実り、不安や不満のない穏やかな時間が流れています。これは、彼女が事業で大成功を収め、豊かで安定した収穫をもたらしていることを示しています。
ペンタクルの9は美しさ、優美さ、優雅さ、洗練さも意味するため、このカードが現れたときには、人生のより良いものを楽しめている自分に出会えるかもしれません。
ペンタクルの9から学ぶ【ぶっとび考察】

タロットカードの大アルカナは運命や転機、人生で避けられない出来事や重要な学び、精神的成長など大きなテーマや課題を象徴し、小アルカナは日常の小さな選択や小さな出来事など現実的な人間関係や課題を象徴しているといわれています。
だからこそ小アルカナの1枚1枚を大切に読み解き、日常に潜む小さな気づきを大切にしたいと感じます。
私が小アルカナ「ペンタクルの9」から学んだ、ぶっとんだ「毎日にそっと寄り添う、小さな魔法」をお伝えします。
ペンタクル9が示すもの

みなさま、こんにちは!
日常を好転させるタロット占いをしていますユウと申します。今日は、小アルカナの中で「豊かさの独占」を表すカード、ペンタクルの9をテーマに、「小アルカナの知恵を実践する」ということについて一緒に考えていきたいと思います。
「ペンタクル9」は、豊かさを象徴するカードです。絵柄には、庭の中で満ち足りた表情を浮かべる美しい服をまとった女性が描かれています。周囲には金貨(ペンタクル)が実りのように描かれ、豊穣の象徴であるハヤブサを手にしています。このカードは、努力の成果としての富や成功、そしてそれを楽しむ余裕を持つことを表します。
しかし、豊かさとは単に物質的なものだけではありません。金銭的な成功だけでなく、心の余裕や人間関係の充実も含まれます。このカードに出会った時、「あなたはもう十分に受け取る準備ができていますか?」と問いかけられているのです。
お金持ちは受け取り上手
ここで少し視点を変えて、「お金持ちは受け取り上手」という話をしたいと思います。皆さまは、お金持ちと呼ばれる人たちにどのような印象をお持ちでしょうか?
実は成功者の多くは、「受け取ること」が上手だといわれています。お金に限らず、チャンスや人からの好意、知識など、価値のあるものをスマートに受け入れることができるのです。「そんなの当たり前では?」と思うかもしれませんが、意外にもこれが難しいと感じる人は多いのです。
たとえば、仕事で成果を出したとき、上司や同僚に褒められたのに、「いえいえ、たまたまです」と謙遜してしまったり、誰かに食事をごちそうしてもらったときに、「申し訳ない」と感じたりした経験はありませんか? もちろん謙虚な気持ちは大切ですが、過剰に気を遣いすぎると、「受け取る」こと自体が苦手になってしまいます。
お金持ちや運の良い人ほど、言葉やサポートを「ありがとう」と素直に受け取ることができると言われています。なぜなら豊かさとは「循環」するものだからです。受け取ることを拒めば、そこでサイクルが止まり、次の人に与えることもできなくなります。まず、ペンタクル9の女性のように、手に入れた豊かさをしっかりと受け入れ、楽しむことが重要です。
日本人は受け取り下手?
日本には「謙虚さ」を美徳とする文化があります。そのためか、多くの人が「受け取ること」に対して無意識の抵抗を持っています。たとえば、「こんなにしてもらうなんて申し訳ない」「自分なんかが、こんなに受け取っていいのだろうか」と考えてしまいがちですよね。
しかし、逆の立場から考えてみると、あなたが誰かに何かを与えようとしているのに、遠慮ばかりされてしまうと、あなたはどう感じるでしょうか。「この人には与えづらいな」「やりとりがめんどくさい」と思うこともあるのではないでしょうか。それは、結果として、受け取るチャンスを自ら手放してしまうことになっいると思いませんか。
受け取ることは、悪いことではありません。それどころか、それを素直に受け取ることで、より多くの豊かさが流れ込んでくるのです。
受け取る準備はできていますか?
では、どうすれば「受け取り上手」になれるのでしょうか?
まずは、小さなことから始めましょう。誰かが褒めてくれたら、素直に「ありがとう」と言ってみる。何かをプレゼントされたら、「気を遣わせてしまった」ではなく、「嬉しい」と思うようにする。こうした意識の変化が、あなたの受け取る器を広げていきます。
自分が何を受け取りたいのかを明確にすることも大切です。「お金が欲しい」「良い人間関係を築きたい」と願うなら、それを受け取る準備を整える必要があります。ペンタクル9の女性が美しく着飾り、心の余裕を持っているように、あなた自身も豊かさを受け取る準備をすることで、自然とそれが引き寄せられるのです。
貧乏言葉に気をつけよう
それでも「受け取るのが苦手」と感じるなら、もしかすると誰かの「貧乏言葉」に知らないうちに影響を受けているかもしれません。
たとえば、「お金は苦労しないと手に入らない」「そんなに簡単に成功できるわけがない」「世の中そんなに甘くない」といった言葉を、知らず知らずのうちに信じ込んでいませんか? こうした思い込みは、あなたの無意識に「受け取ることは良くないことだ」という制限をかけてしまいます。
豊かさを受け取るためには、まずこのようなネガティブな暗示を手放すことが必要です。代わりに、「お金は喜びとともに入ってくる」「私は受け取る価値がある」といったポジティブな言葉を意識的に使ってみましょう。
ペンタクル9のように「豊かさを受け取る」準備をしよう
豊かさは、受け取る準備ができている人のもとに流れ込んできます。ペンタクル9の女性のように、豊かさを楽しむ姿勢を持つことが大切です。
まずは、「受け取ること」に対する抵抗をなくし、感謝の気持ちを持ちながら素直に受け入れることを意識しましょう。そして、不要な「貧乏言葉」の影響を手放し、ポジティブな言葉を使う習慣をつけることで、自然と豊かさの流れができていきます。
あなたは、もう十分に受け取る準備ができていますか?
この記事が、日常を好転させ、今までとは違う新しい世界を広げるきっかけとなれば幸いです。
小アルカナから学ぶ【未来を変える、小さな魔法】
小アルカナは、日常生活や具体的な状況を象徴するカードだからこそ、私たちの身近な出来事や感情に深く寄り添ってくれる存在だと思います。
派手さや目を引く象徴性では大アルカナに譲る部分があるかもしれませんが、小アルカナの中に隠された、私たちの日々の選択や課題を丁寧にリーディングすることで、その中に秘められたメッセージや可能性を見つけることができると信じています。
私もこれまで、悩みを相談して「大丈夫だよ」や「なんとかなるよ」と言ってもらうと、その瞬間は心の支えになることがありました。しかし、具体的にどう行動すればいいのかは分からず、結局は立ち止まったままでいる自分に気づくことも多くありました。そんな中で、タロットカードの世界の解釈に触れ、少しずつ楽に生きられるような考えが出来るようになりました。
不思議なことに、考え方を変えることで私たちの運命も大きく変わります。
無理なく自分らしい見せ方や立ち振舞いを知ることで、自然と人が寄ってきたり、運が良くなることもあります。どんな困難があっても、無理をせず「大丈夫、なんとかなる」と思えるようになる。それこそが、まさに「日常をやさしく変える小さな魔力」です。そんな技術をお伝えしたいと思っています。
●【小アルカナの世界】未来を変える「小さな魔法」はこちらから