【星/STARの意味】正位置・逆位置の解釈とキーワード解説

タロットカード星の意味・解説 大アルカナ解説

タロットカード『17.星/STAR』の物語

星のカードには、大きな星の下にひざまずく裸の女性が描かれています。彼女は水の入った容器を両手に持っていて、大きな水差しから陸と水面を潤しています。一般的に、右手の水は潜在意識を、左手の水は顕在意識を表していると言われています。

大地に注がれた水は、五感を表すように五つの小川の流れとなっています。その大地に女性は左足をつつけており、これは彼女の身体や能力を表し、水面につけられた右足は彼女の心や直感、そして霊性に意識を向けていることを表しています。つまり、身体や精神、心と体に水を注ぎ、潤してくれているようです。

ライダー版タロットカード-星

彼女の後ろには八本の光線を放ちながら大きく輝く黄色い星があり、その周囲に同じように輝く小さな白い星が七つ描かれています。ライダー版(ウェイト=パメラ版)タロットカードの製作者であるアーサー・エドワード・ウェイトは、一番大きな星を“シリウス”や“マギの星”にたとえています。

ユウ
ユウ

マギって、見たことない星の出現に霊感を受けて東方からエルサレムまで旅をした博士達のことですね!

くらげさん
くらげさん

キリストの誕生を知らせたベツレヘムの星ってことですかね!

正位置のキーワードから連想する

星/スターのカードが正位置の場合、
希望、信仰、ひらめき、才能、創造、チャンス、若返り、などを象徴しています。

この星のカードは、あなたが精神的に安定し、心穏やかに、自分自身と周囲の人々に対する深い理解を示し、平和で愛に満ちた人生の段階に入っていていることを意味しています。新たな希望と信念、そしてあなたが運命から本当に祝福されているという感覚を感じてください。

また、ウェイトは、星に描かれた女性について“彼女は本当は、カバラ的なセフィラの超越的な理解を表すビナの大いなる母であり、彼女の影響を受け取ることができる程度の分だけ、下にあるセフィロトと交信する”と残しています。これはカバラの神秘思想の生命の樹における十個の球体(セフィラ)の第三のセフィラである「ビナー」を示し、そのビナーが象徴する「理解」や「至高の母」を、星に描かれた女性が象徴していることを意味しています。そして、ビナーから続く第四のセフィラ「ケセド(慈悲)」へと、適量のエネルギーを渡している存在であることを説明してます。

カラフル三角仕切り

正位置の星/スターの占い解釈例

金運を占っていた場合

希望が見える時期。将来のために着実に準備を進めるべき。

恋愛(相手の気持ち)の占い結果

希望に満ちた関係や新たな可能性が生まれる時期。理想に向かって進むこと。

人間関係の占い結果

支え合い、癒しが感じられる時期。相手との深い絆が強まる時。

仕事運を占っていた場合

希望や新しいアイデアが仕事に良い影響を与える時。前向きに進んでいける時期。

YES・NO

イエスかノーかで判断すると….
YESでしょう
YES・NO一覧表はこちら

逆位置のキーワードから連想する

星/スターのカードが逆位置の場合は、
絶望、失望、否定性、落胆、信仰心を忘れている、という意味になります。

逆位置の星のカードは、すべてが不利に感じている状態を暗示します。どこか落胆や無力感を感じて、あきらめてしまっているかもしれません。希望が見えないときこそ、静かな心での祈りが必要です。祈りは強い心と希望とをあなたに与えてくれます。希望が叶うように祈り、祈りが実現するように積極的に行動すべき時です。 


タロット占いの最中に、カードが逆位置(上下逆さま)で出た場合、そのカードの持っている意味や解釈が変わってきます。一般的には「意味が反転する」「意味が弱まる」「エネルギーが過剰になる」など、さまざまな解釈や理解があります。例えば、「歓喜」という意味の場合には、

正位置反転(逆)弱まる(逆)過剰(逆)
歓喜失望ささやかな喜び陶酔

このように、嬉しさが失望や落胆に変わったり、ちょっとした嬉しさ程度の意味になったり、現実が見えなくなるくらい快楽に浸る、というような可能性を持つカードの解釈になってきます。

逆位置を無視する場合もある
逆位置を使わない占い師さんもいますし、デッキやスプレッドによっても逆位置を無視する場合は多くあります。その場合はカードが「正位置」で持っている意味や解釈をそのまま適用することが多いです。

カラフル三角仕切り

逆位置の星/スターの占い解釈例

金運を占っていた場合

期待外れや投資の失敗の暗示。慎重な判断が必要。

恋愛(相手の気持ち)の占い結果

理想が高すぎて現実とのギャップに苦しむ時期。冷静な目で関係を見直して。

人間関係の占い結果

信頼関係に亀裂が入る可能性。誤解を避けるために丁寧な対話を。

仕事運を占っていた場合

計画が頓挫したり、モチベーションが下がる暗示。目標の見直しが必要。

星/スターのカードの問いとインスピレーション

タロット占いで星のカードに出会うということは、あなたがひとつ前の塔のカードの試練を乗り越えた、ということを意味しています。あなたは苦しい間も希望や信じる心を失うことなく、この試練を乗り越えてきました。その試練や喪失が、自分の強さや内なる力を発見するのに役立ったと、今自分が持っているものすべてに感謝することができます。

このカードと出会い「タロット 星 意味」など、思わず検索したその瞬間、あなたはどんな気持ちで、どんなことを占っていたのでしょうか?

真剣な答えを求めて?
背中を押してほしくて?
自分の気持ちを確かめたくて?
解釈の答え合わせをしたくて?

もしかすると、あなたがこのページに辿り着いたのは、偶然ではなく、カードが「ちょっと立ち止まって考えてほしい」と、あなたに語りかけているからなのかもしれません。

ならば、カードに代わって私から問いかけさせてください。

あなたは運命からの祝福を感じていますか?

星/スターのスキルとアドバイス

タロット占いをしている時、「大アルカナ」は私たちに「スキルを問いかけてきている」と思っています。そして、そこでリーディングした問いや技術は、タロット占いを繋いできた人々の百年の知恵であり、人生を生き抜くための至高のアドバイスであると感じています。

では、星/スターのカードの持つスキルとは何でしょうか?
それは、「自分の星を活かす技術」だと思うのです。

タロットの星のカードから学ぶ、自分の星を活かす技術

「星」とは、個性・才能・そして人生における天命や光を象徴するだけでなく、個人の運勢や宿命を読み解く占星術の知恵も内包しています。この「自分の星(個性・宿命)」という内なる光を、試練にどう活かし、未来を創造するかという技術を考えます。

人間はネガティブで当たり前だからこそ「星」が必要

実は、人間の本質はネガティブなものです。危険を避け、生き延びるために、不安や恐れを感じるのは生命の維持を考えると自然なことだと思います。でも、ネガティブな危険予測ばかりでは心が重くなってしまいます。星のカードは、そんな暗闇に光を見つけるヒントをくれるのです。

ニーチェとパンドラが警告する「希望の災厄」

ここで、希望の持つ「裏の顔」に目を向けなければなりません。哲学者ニーチェは、「希望こそ苦しみを長引かせる最大の厄災だ」と述べたと言われています。

また、ギリシャ神話のパンドラの壺の物語では、あらゆる災厄が飛び出した後、底に希望(エルピス)だけが残りました。この箱の底に残った希望は、「人間を苦しみ続けさせる、ゼウスが送った最大最強の厄災のひとつである」という解釈もあります(希望は箱から外に飛び出していないため、「厄災」として現実の人間社会に放たれることは免れている、という解釈もあります。)
※パンドラの箱の詳しい解説はこちら

無理にポジティブになろうとする希望は、「すぐに解決する」という焦りや幻想を生み、うまくいかなかった時に自分を責めるという「災厄」に変わりかねません。

自分の星を活かすのは、才能ではなく「スキル」

自分の星を活かすこととは、生まれ持った才能ではなく、スキルだと思います。コップに水が半分入っているとき、「まだ半分もある」と思えるのは、単なる楽観ではなくん、「自分にはこの半分の水で出来ることがあり、未来は必ず良くなる」という自分の星(運や才能、可能性)を信頼し、そのためのアイデアを湧き出すための意識的なマインドなのです。

前向きな視点を意識的に持つことで、閉塞感を打ち破る楽しいアイデアや、心が軽くなる視点が生まれます。

即効性を求めすぎずに、自分を潤す

星のカードが教えてくれるのは、希望の光を信じて一歩ずつ進むことの大切さです。カードに描かれた女性が静かに水を注ぐように、「自分の星を活かす」行為とは、すぐに問題が解決する魔法ではありません。

「自分の運や才能を認めること」を「すぐに問題が解決する魔法」だと思うのは危険です。無理にポジティブになろうとしたり、自分の能力に過度な即効性を求めたりすると、うまくいかないときに自分を責めてしまうという「災厄」を招きかねません。

星のカードが示唆する「自分の星を活かす技術」とは、次の二つの行為を通じて実現されます。

  • 自分に水を注ぐ: 日記を書いてみる、好きな音楽を聴く、深呼吸をするなど、自分にとっての光を見つけ、癒しと活力を養う。
  • 未来に水を注ぐ: 自分の個性や才能(星)を、他者や社会との関わりの中で発揮する。自分の能力を、今いる場所やコミュニティを潤すために意識的に提供していく。

「自分の星を活かす技術」とは、ニーチェが言うような苦しみを長引かせる焦燥の希望ではなく、試練の暗闇で、「ありのままの自分」を愛し、その内なる光を未来への確かな信頼として使い続ける、至高のスキルなのです。

注:当サイトのタロットカードの意味・解釈は、ライダー・ウェイト版(Rider-Waite-Smith)に基づいています。

記事作成者
占兆ユウ

【お返事タロット管理人/タロット占い師】
「なぜ、こんなに辛い思いをするのか…」 答えを探す中で、タロットカードと出会いました。タロット占いは、辛い経験を意味あるものに変え、『魂からのメッセージ』としてお返事を届けてくれます。

これまでの鑑定経験と、販売員時代に培った『人の心の本質を読み解く』スキルを活かし、あなたの『なぜ?』に寄り添います。

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